体験コーナーも盛況!いわき市見守りテックセミナー開催

2025年10月4日(土)に福島県いわき市で開催された「見守りテックセミナー」にて、ITを活用した高齢の親の見守りや生活サポートについて、課題整理からプランニング、そして課題別の具体的なIT製品活用法、親にも歓迎される導入方法などについてお話をさせていただきました。
離れて暮らす高齢の親が心配な一般市民の方の他、市内で高齢者福祉に関わる仕事に携わる方々が多数ご参加くださり、セミナー中もとても真剣にお話を聞いてくださいました。
さらに盛り上がったのが・・・

第二部の体験コーナーです。

今回は参加者数が多いのと(申込ベースで95名、実際の参加者で70名弱)、市役所保健福祉部の職員の方々も手伝ってくれるということで、「熱中症防止」「安否確認」「コミュニケーション」などそれぞれテーマを定めたコーナーを全部で6つ用意。

例えばこのコーナーであれば、SwitchBot社のスマートリモコン「ハブ2」と「ハブミニ」、「温湿度計」の三点を展示し、「アレクサ、扇風機をつけて」といって実家エアコンに見立てた扇風機をつけたり消したりしてもらったり、スマホアプリから同じ操作をしてもらったり、さらにはアプリで温湿度計の折れ線グラフを見て実家の部屋の温度を確認するという体験をしてもらいました。
「スマートリモコンから赤外線信号が発信され、それによって家電が動く」
というメカニズムも、実際にこのコーナーで理解してもらえたようです。

こちらは、スマートディスプレイやスマートスピーカーを使ったコミュニケーションや生活サポートの体験コーナーです。
展示したのはAmazonの「Echo Show 10」と「Echo Pop」、さらにアレクサアプリを操作するためのFireタブレットです。
「アレクサ、娘に電話をして」
というだけで、少し離れた場所に置かれた「Echo Show5」との間でビデオ通話が始められることなどを体験してもらい、また実際にアレクサアプリ上で、「朝、Echo Showのカメラが人を検知したら、『おはようございます』と言って、今日の日付やその日に登録されている予定を読み上げてくれる「定型アクション」の画面を見てもらいました。
「これなら自分でもできますね」
と言ってくれた参加者の方も。

ちょっと地味ですが、ここは安否確認に使える人感センサーや開閉センサーの展示。
開閉センサーを開くと、すぐ近くに置かれたEcho Popから「玄関のドアが開きました」という音声メッセージが流れるようにすることで、ちゃんとインターネットにつながっているのだということを理解してもらいました。本当はあと3台くらいスマホが用意できれば、スマホにポップアップでメッセージ表示されるようにしたいところでした。

非常に強い興味を持って見てもらえたのは、玄関スマート化のコーナーです。
ここにはスマホを1台置いて、実際にセサミアプリのカギのアイコンをタップすると、スマートロックが物理的に90度回転するのを体験してもらいました。
また写真左側に置かれた「Echo Show15」に向かって「アレクサ、玄関を見せて」「アレクサ、寝室をmせて」と言えば、Ring製のスマートドアベルや近くに置かれたネットワークカメラからの映像が見えることも確認してもらいました。

今回、ドコモから提供されている見守りサービス「ちかく」の担当者にも協力を要請し、ブースにて実演をしていただきました。
インターネット環境がなくても、専用端末をテレビとHDMIケーブルでつなぐだけで、テレビを使ったビデオ通話ができる他、安否確認のための機能も搭載されているこのサービス。実際に体験することで、導入メリットを実感してもらえたかなと思います。
+ + +
やはり、話すだけでは理解してもらいにくいこともあり、また理解はできてもイメージが十分に沸かないこともあると思います。でもこのような体験コーナーで、実際にどんな動きをするのか、設定はどのくらい簡単なのか、人感センサーはどの程度の大きさなのかを実体験すると、理解はおそらく2倍・3倍深まると思いますし、第三者に伝える時の説得力も断然アップすると思います。
いわき市の関係部署の方々の真剣な思いによって実現した見守りテックセミナー。今回の参加者の中から「高齢者ケア&サポート x IT」に可能性を感じてくれる人が現れ、地域の中で実践し広めていってくれる人が登場したらいいなと心から願っていますし、私もまた機会があれば、何らかの形でかかわらせていただきたく思います。
もうひとつお知らせがあります。
今回のいわき市見守りテックセミナー参加者の方に広く読んでいただきたいと思い、Kindle本「見守りテック活用入門講座」を2025年10月4日17時から10月5日16時59分まで無料提供しております。セミナー参加者以外ももちろんご利用いただけますのでよかったらぜひ無料購入してください(その際は金額が0円になっていることをご確認ください/ペーパーバック版は除きます)。
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入門編
初級編
<目的からチェック>
- 急な発病・転倒など緊急事態を早期発見
- スケジュール管理・毎日の日課リマインド
- 熱中症を防ぐ/家電製品の消し忘れチェック
- いつでも顔を見ながらコミュニケーション
- 外出・帰宅を確認/遠方から来客対応する
- リモコンが苦手になっても「声」で家電や照明操作
<モノからチェック>
- まずは手軽&安価にネット環境を作る
- 見守りの「目」になるネットワークカメラ
- 家電遠隔・自動操作するスマートリモコン
- 高齢者アシスタントはスマートディスプレイ
- 転倒や異常事態を検知するためのセンサー
- スマートドアベルで遠く離れた場所で来客応対
実践編
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