「離れて暮らす親が心配。遠くからでも無理なく見守れる方法はないだろうか」
「認知症の親が、なるべくストレスなく暮らせたら」

そんな思いをかかえてこのサイトにやってきた方も多いでしょう。
私自身、一人暮らしの母の介護・見守りで家と実家を往復しながら、「このままじゃ母だけじゃなく私までまいってしまう」「何かもっといい方法があるんじゃないか」と毎日のように考え続けていました。

一人暮らし高齢者にはリスクが一杯

人生100年時代と言われていますが、心身の健康を維持し穏やかな余生を送れる人ばかりではありません。加齢により身体も弱ってきます。転倒もしやすくなり、たった一度家の中で転んだだけで骨折して、そのまま寝たきりになってしまう人もいます。

認知症になれば、今まで普通にできていたことが徐々に一人ではできなくなっていきます。ガスコンロの付けっ放しや玄関の施錠し忘れなど、認知機能の低下による危険も増えてきます。加齢により暑さを感じにくくなった結果、毎年多くの高齢者が「家の中での熱中症」で救急搬送されています。

心配で電話をしても、親がなかなか電話をとってくれず、ハラハラさせられることも増えてくるでしょう。もう一人で暮らすのは難しいのではないか。親本人は嫌がっているけど、施設に入れるしかないのでは・・・そんな葛藤を抱えている方もいると思います。

スマートホーム化で離れた場所からでも見守れる

そこで提案したいのが「実家スマートホーム化」です。

「スマートホーム」とは、家電製品や照明などをインターネット経由で操作したり連携させることができるようにすることで、より便利で快適な生活を実現させた家のこと。最先端の居住空間として注目されていますが、これは高齢者にこそ必要なものです。

実家スマートホーム化により、離れた場所からでもスマホで実家の家の中の状況や親の安否を確認することができ、室温を外部からでも確認し、エアコン操作ができるようになります。さらにはAIアシスタントを親の“バーチャル秘書役”にすることで、認知機能を補完し親の生活サポートとストレス軽減をはかることができます。例えば認知症ではリモコン操作が苦手になることがあります。なので声で「エアコンをつけて」というだけで、リモコンを使わなくてもエアコン稼働できるようにします。「お薬は飲みましたか？」「デイケアのお迎えが来るので準備をしましょう」など声でリマインドしてもらうこともできます。

導入や運用は決して難しくありません。エアコン操作などをインターネット経由でできるようにする「スマートリモコン」は4,000円台で購入できます。声で家電製品を操作したり、スケジュールを読み上げてくれるAmazonのスマートディスプレイ「Echo Showシリーズ」も、定期的なセールで5,000円以下です。スマホアプリをインストールすれば設定も簡単です。

見守りテックを活用して高齢の親も家族も安心できる環境づくり

このサイトでは、そうした高齢の親の見守りに活用できるIT製品やサービスを「見守りテック」と名付け、一人暮らしの高齢者や認知症の人の見守りやサポートに何をどう活用すればいいのか、具体的な方法を提案いたします。初心者だとちょっと戸惑いがちな設置・設定方法もわかりやすく説明します。

私自身、見守りテック導入で実家をスマートホーム化したことで、離れた場所からも実家の状況を把握できるようになり、それまで抱えていた不安やストレスから解放されました。それまで親に「エアコンちゃんとつけた？」「今日は月曜日だからリハビリの日じゃない」など、ついきつめの口調で言ってしまっていたのが大幅に減り、親との関係も改善されました。

私自身が試行錯誤しながら取り組んできた実家スマートホーム化の経験を、同じく親の介護や見守りに取り組んでいる方々に少しでも参考にしてもらえたら。そして「導入してよかった！」「親も喜んでくれた」と笑顔になってくれたら。それが当サイトのミッションであり、運営者である私自身の願いです。

当サイト内のひよこのイラストは、「イラストAC」で公開されているイラストレーター「へなちょこなすび」さんの作品です。本当にかわいくバリエーションも多いひよこイラストを無償で使わせてもらい、ありがとうございます。