
スイッチのみの昔ながらの天井照明をスマート化する

エアコンや扇風機など、もともとリモコン付きの家電製品なら、スマートリモコン導入によって、音声操作やネット経由での遠隔操作ができるようにするのは比較的容易です。
ところがちょっと面倒なのが天井照明。
古い家だと、天井照明のON/OFFは壁スイッチのみの場合が多く、スマートリモコンが発する赤外線では操作ができないのです。
今回はそんな昔ながらの天井照明をスマート化する方法について考えてみたいと思います。
電球・蛍光灯をリモコン付きのものに変える

天井照明をの電球や蛍光灯をリモコン付きのものに変更する方法がひとつ。特に寝室などは、夜トイレに行く時に部屋が暗いと、転倒の原因にもなります。リモコン操作ができれば、ベッドから点灯が可能ですし、スマートリモコンがあれば「アレクサ、電気をつけて」と声だけで操作できます。


ホームセンターではリモコン付きは種類も限られますが、Amazonや楽天市場などでは電球・蛍光灯ともにさまざまなサイズ・形の製品が売られており、調光・調色(暖色~寒色など)できるものが多数。
リモコンで操作できれば、SwitchBotミニハブを介して遠隔操作・音声操作できるようにすることができます。

さらに単体でBluetooth接続でき、Amazon Echo製品とつなげて「アレクサ、電気をつけて」と音声操作できるようになるものもあります。
一般的な電球や蛍光灯と比べると、桁ひとつ変わるほど値段が違いますが、一度LEDにすれば寿命は長く、仮に40,000時間の場合、1日5時間ずつ利用して20年はもちます。
古い家なら先に建物の寿命がきてしまうでしょう。なので「今の電球が切れたら変えよう」ではなく、なるべく早く交換することをお勧めします。年をとれば、電球交換作業自体、危険になりますので。
照明器具と天井の間にリモコン受信アダプタを挿入

照明器具も電球もそのままで、こんなアダプタを取り付けるという方法もあります。
これは、天井の引掛けシーリングと照明器具の間に取り付けることで、照明のON/OFFをリモコン操作できるようにするというもの。
部屋の照明器具は、いくつかのタイプがありますが、吊り下げタイプの照明器具は、はめ込んで少し回転させて固定し同時に電気も通す引掛けシーリングという配線器具が使われています。
素人でも簡単に作業できます。
私も実家2階の部屋(母寝室)にこれを設置しました。蛍光灯の昔ながらの照明器具で、利用時間が一日30分以内と非常に短く、リモコン付きLED蛍光灯を導入するより、こちらのほうがコストが低かったためです。

ただこれだと、ON/OFFはリモコン操作できますが、調光・調色はできません。なので、照明器具にあう電球・蛍光灯があるなら、そちらを変えるほうが使い勝手はいいと思います。
壁スイッチに「SwitcBotボット」を取り付ける
これです。
指ロボット「SwitchBotボット」で、物理的に壁スイッチを押すという方法です。動画では押すだけ(点灯させるだけ)ですが、設置方法を変えればON/OFF両方できるようになります。
なんだかアナログな方法に見えますが、壁スイッチ部分に両面テープで貼り付けるだけで、後はスマホで設定したり、SwitchBotハブミニやAlexaなどと連携させて、遠隔操作・音声操作できるようにすることも。詳細はこちらの記事をご覧ください。
壁のスイッチを交換する(資格必要)
こんなユニークな製品もあります。
壁スイッチ部分を交換することで、天井照明をスマート化するというものです。
ただし壁スイッチの交換には、電気工事士の資格が必要で、一般の人が行うことは禁止されています。
リモコン付き照明器具に交換する
一応最後にこの選択肢も。
「まだ使えるのにもったいない」
「30年間使ってきた愛着ある照明を変えたくない」
といった抵抗感がないのであれば、天井照明をまるっと交換してしまう方法もあります。

古いタイプのペンダントライトやシャンデリアを、最新のシーリングライトに交換すれば、部屋も明るくなります。老眼になると暗さ大敵。照明を変えることで手元の見えにくさが大幅解消し、快適になることもあります。
また調光や調色も可能になり、その時々の気分で照明による部屋の雰囲気を変えるという新しい楽しみ方もできます。
値段も決して高くありませんし、最近のシーリングライトはリモコン付きや音声操作可能な製品が増えています。
「照明を変えたらリビングがすごく明るくなった」
なんていう、副次的効果も期待できます。
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