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実家インターネット環境を「格安SIM+SIMフリーWi-Fiルーター」で構築

「親の見守りのため実家スマートホーム化したいけど、インターネット環境がない!」という方、多いのではないでしょうか。

やりたいことがあっても、たった一個の原因で先に進めない、いわゆる「ボトルネック」。実家スマートホーム化では「インターネット環境」です。選択肢が多く決めるのに時間がかかり、光回線導入では初期工事立ち合いが必要になることも。将来の施設入所も考えると使う期間は限られ、「光回線までいれるのはどうだろう」という躊躇も働くはずです。

そこでおススメしたいのが、格安SIMを使ったインターネット環境構築です。これにSIMカードと組み合わせて使えるWi-Fiルーターを導入すれば、簡単かつ低コストでインターネット環境を構築できます。しかも短期で。

インターネット回線はさほど高速でなくてもいける

実家スマートホーム化ならそこまでのスピードは必要ではありません。Netflixなどで映画やドラマを見まくるわけでもないですし、確かにネットワークカメラやビデオ通話で動画が必要になりますが、大事な仕事のオンライン会議ではないので、多少の遅延があってもそれほど問題にはならないでしょう。

実際、私の実家では半年以上、12MBのADSL回線でした。Wi-Fi経由で使うので、実際の回線速度は3MB以下。「OK Google、電気を付けて」と言っても反応がやや鈍いこともあり、ネットワークカメラのLIVE映像やスマートドアベルでは、映像が途中で止まったり、音声が聞き取りにくいこともありました。ただ使えないわけではなく、まあギリギリなんとかOK。

流石に3MB以下というのはおススメしないですし、そもそもADSLサービスはもう新規契約はできません。替わりにおススメするのが、SIM+Wi-Fiルーターです。

格安SIMなら月額費用も安くすぐ導入可能

格安SIMなら月2~3,000円台からあります。またスマホで利用している通信会社に「SIMカード追加サービス」があれば、新規契約しなくても済みます。

現在私の実家では、「NUROモバイル」のSIMカードを使っています。「NURO モバイル NEOプラン(月20GB)」は月額料金2,699円。

また私と母のスマホは現在「IIJmio」なので、SIMカードを追加して利用することも可能です。こちらは「IIJmioギガプラン データ(月20GB)」なら月額料金1,950円。SIMカード1枚追加につき2,200円と発行手数料433円~がかかります。

ただ気を付けないといけないことがあります。

ひとつは電波。地域によっては格安SIMで電波が弱い場合もあります。心配ということであれば、まずはお試しプランを探してみてください。

NUROモバイルには「お試しプラン」がありますし、IIJmioでも不定期に「eSIMお試しキャンペーン」を実施しています。一番安いプランで試してみるのもありです。

もうひとつ気を付けることは、格安SIMの場合、一か月に使えるデータ容量に限りがあることです。超えた分を追加で払うと、思っていた以上の料金になってしまうことも。

実家スマートホーム化でデータ容量が大きなのは、ネットワークカメラやスマートドアベルなど映像をともなうものです。これらは、スマホアプリの設定で解像度を下げたり、クラウド保存をしない設定(外付けHDDやSDカードに保存)にすれば、かなり抑えることができます。ちなみに私の実家ではネットワークカメラ数台にスマートドアベルと割とヘビーに使っていますが、NUROモバイルの20GBでまかなえています。

まずはライトなプランで導入して、月にどの程度のデータ容量かを確認し、必要に応じて変更するのもありだと思います。


Wi-Fiルーターにはモバイルルーターと据置型ホームルーターがある

SIMカードを挿入し、周辺でWi-Fiによるインターネット利用するための機器が、SIMフリーのWi-Fiルーターと呼ばれるものです。いくつものメーカーから発売されていますし、製品もいろいろあります。

用途で「モバイル用Wi-Fiルーター」と「据置型ホームルーター」に分けることができます。モバイル用は主用途は外出先でパソコンやタブレット、スマホなどを接続して使うもの。据置型ホームルーターは、光回線インターネットなどに替わるものとして、自宅内でのインターネット利用のためのものです。

モバイルルーターはバッテリー内蔵ですが、自宅内で使うならバッテリーを抜いて給電しながら使うこともできます。据置型ホームルーターのほうが、おそらくより安定して使えるものが多いと思います。有線LANポートもついているので、例えば二階まで有線LANケーブルを敷いてそこにもうひとつ別のWi-Fiアクセスポイントを設置するということもできます。

モバイルルーター「富士ソフト +F FS030W」

私が最初に購入したのは、モバイルルーター「富士ソフト +F FS030W」でした。使っている人が多く、Amazonレビューもいいです。

バッテリーを取り外し、USBケーブルで給電しながら使えるのもいい点です。それならバッテリー劣化しませんし、膨らんで火災事故につながるリスクなどもないからです。

ただ実際数か月使ってみたところ、なぜだか接続が切れてしまうということが発生しました。その場にいないので原因も状況もよくわからなかったのですが、再起動で自動的に接続されるはずが駄目だったことも。それだとスマートリモコンも使えず非常に困ってしまうので、途中からバッテリーを入れた状態で使うことにしました。その後は特にトラブルはありません。

小さい機器なので、少し離れたら通信速度もがくっと落ちてしまうのかなと思ったのですが、それほどではなく、一階に「F FS030W」を設置し、二階のパソコンでZoomミーティングしても、特に問題はありませんでした。

据置型ホームルーター「アイ・オー・データ WN-CS300FR」

その後買い換えたのがこれです。4キャリア対応で、そのMVNO(大手キャリアのインフラを利用して格安SIMサービスを提供している事業者)のSIMカードでも使えます。

有線LANも使えます。私の実家では、Arloのネットワークカメラのベースステーションが有線でしか接続できないので、助かります。

「富士ソフト +F FS030W」にバッテリーを入れたまま使い続けるのは少々不安もあったので、ホームルーターにしてよかったかなと思います。

月額費用だけですぐ利用できるポケット型WiFi/モバイルルーターサービスもおススメ

ポケット型WiFiサービスを利用するのもありです。モバイルWi-Fiルーターやホームルーターのレンタルを含め、月額料金で利用できるもの。

機器を購入する必要がなく、月額料金だけで利用できるので、どのくらいの期間使うか不明な場合にも向いています。

また一定期間、お試しで無料利用できるサービスを提供している事業者もあります。地方だとサービス提供エリアでも、家の場所によっては電波があまり入らないこともあるので、事前に試せるのはありがたいです。どんなサービスがあるのかはこちらでご覧ください。

実家に帰らなくても設定・テストできるメリット

SIM+Wi-Fiルーターで実家のインターネット環境を構築するメリットがもうひとつあります。それは実家に帰る前に、自宅で他のスマートホーム製品と接続設定し、テストできることです。

実家に長期滞在できるならゆっくり設定作業すればいいのですが、実際には週末やお盆休みなどでバタバタとということも多いでしょう。

ネットワークカメラにスマートリモコンなど複数の機器を設置しようと思うと、ネットワーク接続設定だけでも時間かかりますし、戸惑うことも多々あります。

SIM+Wi-Fiルーターなら、実家に帰る前に必要な機器との接続をひととおり済ませ、使えるかどうかのテストまでできます。AlexaやGoogle Nest端末も接続して、実際に親に使ってもらうためのリマインダーやGoogleカレンダーなども設定しておけば、後は実家に帰った時に、各機器を「置いて電源につなげる」だけの作業でいけます。

使い方の説明もすぐできますし、設定ミスで何度もやり直すなどして、親に「使いにくそうだなあ」と思わせてしまう心配もありません。

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ボトルネックになりがちな「インターネット環境をどうするか」問題を、SIMカード利用でなるべく早く解決し、一日も早く、便利で安心できる体制を作り上げてみてください!

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