カメラ+スマートリモコン「Aqara Camera Hub G3」ならジェスチャーで家電操作も!
きっとこの会社名は「初めて聞く」という方がほとんどだと思います。スマートホーム製品のメーカーで、今年2024年、本格的に日本市場での発売を開始しました。
公式サイトにはまだ日本語版がありませんが、写真をざっと見るだけでも、どういった製品があるのか理解できるはず。カメラから各種センサーまで多岐にわたっています。
そんなAqaraが、2024年3月20日に日本のAmazonに公式サイトをオープンし、AI搭載の高機能ネットワークカメラなど多数の製品を発売開始しました。
●Aqara公式ストア(Amazon)│2024年3月20日オープン
そのうち主力製品2点をレビュー用に提供してもらいました。高齢の親の見守りや在宅介護のサポートにもなる「ネットワークカメラ+スマートリモコン」と、転倒検知機能も搭載した高性能な人感センサーです。まずはひとつめの「Aqara Camera Hub G3」をご紹介します。
INDEX
- 「Aqara Camera Hub G3」ってどんな製品?
- スマホアプリで初期設定すればすぐ使える
- 画面タップでカメラの向きを自由自在にコントロール
- 自動的に人物を追いかけてくれる機能がすごい!
- さらに「犬・猫」だけを自動追尾させることも
- スマートリモコンとしての機能も搭載!エアコンやテレビも操作
- ジェスチャー機能を使えばピースサインでこんなことも
- 人の「顔」もAIが識別
- Alexaや他の製品と連携してさらに便利に
- Amazonで発売開始予定
「Aqara Camera Hub G3」ってどんな製品?
箱を開けたら出てきたのは、耳がついた白いカメラ。
上のレンズ部分の球体がちょっと大きめで、頭でっかちなところがなんともキュートです。
見た通り「ネットワークカメラ」なのですが、それだけではありません。スマートリモコンの機能も備えており、さらには人のジェスチャーを解析し、それをトリガーに家電を操作するコントローラー的な役割も果たしてくれる製品なのです。
特徴をまとめてみました。
- 207万画素(2304×1296ピクセル)の高解像度/ナイトビジョンで夜も鮮明
- 110度の広角レンズ/左右270度・上下45度の回転(最大340度の回転角度)
- 顔認識・ジェスチャー認識などのAI機能搭載
- 2.4GHz帯/5GHz帯どちらもOK
- 別売りの開閉センサー・温湿度センサーなどと連携可能
- 人/犬・猫を自動追尾する機能
- AlexaやGoogleアシスタント対応/Matter対応
機能いろいろありますが、ここでは特に、離れて暮らす高齢の親の見守りやサポート役としてメリットあるところを中心にご紹介していきます。
スマホアプリで初期設定すればすぐ使える
初期設定は本当に簡単です。
スマホアプリをインストールしてユーザ登録したら、アプリの指示に従って製品を登録するだけ。Wi-Fi設定も一緒に行うので、ネットワーク(SSID)やパスワード(暗号化キー)を用意しておきましょう。
一部、ちょっと変な日本語になっている部分も残っていますが、推察できるものばかりなので問題はありません。いずれなくなると思うので気にせず流しましょう。
画面タップでカメラの向きを自由自在にコントロール
初期設定が終わったら、さっそく「デバイス」から「カメラ」を選択して、操作画面を開いてみましょう。いきなりライブ映像が開くのでちょっと驚きますが、慣れるとこのほうが楽です。そして映像の下の白いドーナツ円がカメラのコントローラーになります。
左右上下の三角マーク(▼)をタップすると、すぐにレンズが回転し、映像が動きます。映像の下にある受話器アイコンをタップすれば、スマホアプリとネットワークカメラ間で会話ができます。
自動的に人物を追いかけてくれる機能がすごい!
次に、アプリ画面下の「スマート化」をタップしてみましょう。ここに様々な機能がぎゅっと詰まっているんです。
ひとつ目は「人間追跡中」でその横に「犬・猫追跡中」とあります。ネットワークカメラの自動追尾機能は、「人」「ペット」を区別してくれず、何かが動くとそれを自動的に追尾してしまうものも多いです。
ペットを飼っている家だと、その動きにレンズが誘導されて、肝心な時にレンズがまったく意味のない方に向いてしまっていたなんてこともありますが、これなら「人」か「ペット」どちらを見守りたいかで設定を変えられます。
試しにどう追尾するかを動画で撮ってみました。なかなかきびきびと追いかけてくれることがわかるでしょう。
さらに「犬・猫」だけを自動追尾させることも
そして「犬・猫」設定にすると、人がどう動いてももう完全無視。猫の動きだけを追いかけるようになります。カメラから見た時、身体の一部しか映っていないような状態でも、ちゃんとそれを検知して追いかけてくれ驚きます。
将来に備え、実家にネットワークカメラを設置しておきたいと考えた時、まずは防犯用などで導入しておくといいのかなと思います。ペットがいるなら「留守時のペット見守り」目的でもいいでしょう。このカメラならちゃんとペットを追いかけてくれるので、留守時にペットがどこにいてもちゃんと映し出してくれ、親も外出先からの観察をきっと楽しんでくれるはずです。
スマートリモコンとしての機能も搭載!エアコンやテレビも操作
スマートリモコンも、高齢の親の生活の不自由さや危険を減らしてくれるとっても重要なアイテムです。というのも、加齢で暑さを感じなくなってしまったり、認知症の初期症状がではじめ、リモコン操作が危うくなったりする人がいるからです。
暑い日にエアコンを遠隔操作でつけたり、あるいはAlexaなどと連携して声だけでテレビをつけられるようにすれば、いろいろな課題が解決します。
このネットワークカメラにはスマートリモコンの機能も内蔵されているので、スマホアプリで家電製品を追加すれば、このカメラから赤外線信号が発信され、電源ON/OFFやチャンネル変更など、リモコンに替わってやってくれます。
これがアプリ上の操作画面です(左がテレビ、右がエアコン)。
もちろんスマホアプリから毎回操作しなくても大丈夫です。「自動化」画面で、「毎朝7時にエアコンを冷房でONにする」などの設定をすることもできます。
また面白い機能としては、「スマホが家から半径100mエリアを離れた時にエアコンを消す」なんていう、スマホのGPS機能を使って家電製品の消し忘れ防止をする設定も可能です。
ジェスチャー機能を使えばピースサインで家電製品を操作できる
画期的な機能がこちら。
ピースサインなど、ジェスチャーをすればそれをトリガーに家電製品を操作することができるのです(用意されているジェスチャーは5種類)。
たとえば、「アレクサ、エアコンをつけて」など声での指示がだせない状況もあるでしょう。そんな時でも、カメラに向かってピースサインなどすることで、エアコンをつけたりテレビを消したりできます。
親が使うという前提なら、イラスト付きで「指を一本立てるとテレビがつく」「指を二本立てるとエアコンがつく」なんてメモを机に貼っておけば、リモコンを操作しなくてもテレビやエアコンをつけることができます。
個人的にもこれは使いたい機能です。最近、Zoomでオンラインミーティングする機会も多いのですが、途中で「エアコンをつけたい/消したい」と思っても、普段アレクサでの音声操作が主なので、リモコンが近くにありません。かといって相手が話をしているのに唐突に「アレクサ、エアコンを・・・」なんて言ったら驚かせてしまいます。
でも、相手に写らない場所まで腕を伸ばして指を一本立てるなんてことなら問題なくできます。あるいは、髪を耳にかける仕草をしながら、さりげなく一本指を立てるなんてのでもいいでしょう。
- リモコンで操作する
- スマホアプリで操作する
- スマートスピーカーで音声操作する
- ジェスチャーで操作する
と選択肢が増えれば、その時々のシチュエーションに応じて選べて便利ですよね。
人の「顔」もAIが識別
さらに人の顔もAI識別してくれます。住んでいる人を事前に登録しておけば、その人物が部屋に登場した際に、それをトリガーとしたアクションを設定することもできます。
そしてカメラの自動化設定画面で
- 指定された顔を認識する
- 見知らぬ人の顔を認識する
- 誰かを認識した
- 認識された猫と犬
のどれかを選択し、例えば「あきこさん」が認識されるとそれをトリガーに何らかのアクションを設定する自動化が可能です。訪問介護ヘルパーさんの顔などを登録しておいて、来訪時に知らせてもらうようにするとか、あるいは逆に登録されていない未知の人が現れた時にそれを通知してもらう防犯目的の自動化もありかもしれません。
Alexaや他の製品と連携してさらに便利に
ここは他のネットワークカメラでも一般的な機能ですが、アレクサやGoogleアシスタントなどのAIアシスタントと連携させ、AmazonのEchoシリーズ製品や、GoogleのNestシリーズ製品で音声操作することができます。
ただ「どこで設定すればいいの?」となる可能性があるので、そこだけ軽くご紹介しておきます。アレクサやGoogleアシスタントとの連携は「プロフィール」の「エコシステムに接続する」から設定します。
カメラの名前が、デフォルトの設定のまま変えていないとかなり長いものになってしまいますので、例えば「リビングカメラ」とか「アカラカメラ」など、声で呼びやすいものに変えておくといいでしょう。
その上で「アレクサ、リビングカメラを見せて」など言えば、ディスプレイにカメラのLIVE映像が映し出されます。
Amazonで2024年3月20日発売開始
この「Aqara Camera Hub G3」は、3月20日に他の同社製品とともに日本のAmazonで販売を開始しました。価格は15,980円で(2024年3月20日時点)、一般的なネットワークカメラと比べると高めですが、人やペットをそれぞれ識別して追尾する機能がついていたり、人の顔を識別したりピースサインなどジェスチャーを認識して、それをトリガーに家電操作ができるなど、かなりの高機能であることを考えると、決して高くはない気もします。
使い方次第で、家の中やオフィス等で大活躍してくれそうです。
人感センサーはまた別途ご紹介します。
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入門編
初級編
<目的からチェック>
- 急な発病・転倒など緊急事態を早期発見
- スケジュール管理・毎日の日課リマインド
- 熱中症を防ぐ/家電製品の消し忘れチェック
- いつでも顔を見ながらコミュニケーション
- 外出・帰宅を確認/遠方から来客対応する
- リモコンが苦手になっても「声」で家電や照明操作
<モノからチェック>
- まずは手軽&安価にネット環境を作る
- 見守りの「目」になるネットワークカメラ
- 家電遠隔・自動操作するスマートリモコン
- 高齢者アシスタントはスマートディスプレイ
- 転倒や異常事態を検知するためのセンサー
- スマートドアベルで遠く離れた場所で来客応対
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製品レビュー
親の見守りに役立つ製品・サービスを実際に使ってレビューしています。
見守りサービス
ホームセキュリティ会社のサービスや置き換え型見守り家電などのご紹介です。
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