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安否確認に使えるセンサー2種類&ハブがセットでお得~スマートセンサー スターターキット「Tapo T30 KIT」

ホームセキュリティ会社が提供している高齢者見守りサービスでは、開閉センサーや人感センサーなどを使って安否確認(異常検知)を行うのが一般的です。24時間センサーが何も検知しないと、警備員が駆け付けてくれるというものです。

こうしたセンサーによる安否確認は、DIYで自前で設置することもできます。Wi-Fiルーター製品などで世界的シェアを誇るTP-Linkから、スマートセンサーのスターターキットが発売されており、今回レビュー用に提供を受けました。

高齢の親の見守りや防犯に使う方法や、アプリ設定などご紹介いたします。

INDEX

  1. スマートセンサー スターターキットの内容
  2. 玄関ドアや窓、扉などの開閉をチェックできる「Tapo T110」
  3. 人の動きをチェックできる「Tapo T100」
  4. 警報音も鳴らしてくれるスマートハブ「Tapo H100」
  5. 安否確認や外出・帰宅確認に使うなら
  6. 防犯目的で導入するなら
  7. スマートリモコンと組み合わせて本格スマートハウス化

スマートセンサー スターターキットの内容

スマートホーム化に必要なセンサー3点をセットにして、さらにそれらをインターネット経由で使うために必要な「スマートハブ」(あとで説明します)も同梱したTP-Linkのスターターキットの中身がこれです。

▼スターターキット「Tapo T30 KIT」

まずは開閉センサーの「Tapo T110」。同じものが2点入っていました。

ドアや窓の両側に取り付けて開閉チェックするため、大きなパーツ・小さなパーツが2個で1セットです。磁石でゆるく張り付きます。

そしてこちらが、人が近づいてきたり前を横切った時にその動きを検知して通知してくれる動体検知センサーの「Tapo T100」です。

壁などに貼り付けて使うので、角度調整ができるようになっています。

どちらもボタン電池が入っていて、絶縁のためのテープを引っ張って剥がせばすぐに使える状態です。

これがスマートハブ「Tapo H100」。壁コンセントや電源タップなどに直接差して使うもので、チャイムやアラーム音などを鳴らすためスピーカーが組み込まれています。

詳細は後で解説しますが、開閉センサーや動体検知センターをインターネットに接続できるようにするための仲介役で、各センサーそしてWi-Fiと接続します。

必要なものをそれぞれ購入してもいいですが、まとめて買うと少しお得です。2025年5月12日時点のAmazonでの価格を確認すると・・・

▼単品で購入した場合

接触センサー「Tapo T110」2点4,400円(1点2,200円)
モーションセンサー「Tapo T100」1点2,569円
スマートハブ「Tapo H100」1点2,800円
上記4点を単品で買った時の合計金額9,769円

▼セットで購入した場合

スマートセンサー スターターキット(4点)8,074円

開閉センサーは1点あれば十分ということであれば、「Tapo T110」は1個のみのセット(7,569円)もありますが(単品で買っても同じ価格)、セットとの価格差が500円程度なこと、2点あれば玄関のドアと、トイレや寝室、あるいは窓などに取り付けて、外出チェックと安否確認、さらに防犯用途にも使えるので、2個セットのほうがいい気がします。

玄関ドアや窓、扉などの開閉をチェックできる「Tapo T110」

まず一つ目。

一般的には「開閉センサー」と言われることが多いですが、TP-Linkでは「接触センサー」と書かれています。実際には(人が)接触したかどうかを検知するわけではなく、ドアや窓にとりつけて開閉をチェックします。

使う時には裏面に同梱の両面テープを貼り付け、ドアや窓のフレームの開閉箇所の両端に貼り付けます。

2つのパーツの内側にはマグネット状のものがあり、近づけると緩やかにくっつきます。試しにくっつけたり引き離したりすると、スマホアプリにもその履歴がでてきます。

ぴったりくっつけなくても、ある程度近くなれば「閉じた」という判定になるようです。玄関のドアなどで開き戸の場合には、隙間がない状態で貼り付けてしまうと、開け閉めの時に毎回角がぶつかりあって外れやすくなってしまうこともあるので、センサーで検知できる範囲内で、少し隙間を開けて貼り付けたほうが安全かもしれません。

アプリの設定では、開閉を通知するかどうかも設定できます。玄関ドアに貼り付けて、外出・帰宅をチェックしたいという場合にはこれを使います。

人の動きをチェックできる「Tapo T100」

次にモーションセンサーの「Tapo T100」です。
これは直径約4cmとかなり小さめ。

人の動きなどを検知して、スマホアプリに通知を送ってくれます。

検知できる範囲は広く120度で、距離は最大7メートル。検知の感度や頻度は設定で変えることができます。

ボタン電池で1年以上もつということです。

本体と台座がわかれるようになっていて、本体の角度は自由に変えられます。台座にはマグネットが組み込まれているので、冷蔵庫の側面などに貼り付けて使うこともできますし、壁に直接貼るなら両面テープも用意されています。

人の動きを検知して通知してもらう他、スマートリモコンと組み合わせれば、部屋に誰もいなくなった時、自動的に照明やエアコン、テレビなどを消してもらうといったことにも使えます。

警報音も鳴らしてくれるスマートハブ「Tapo H100」

スマートハブは大事な役割を果たしてくれます。先程ご紹介した開閉センサーやモーションセンサーは、それ単体ではWi-Fiに接続してインターネット経由で利用することができません。もしWi-Fi接続機能も搭載されたら、本体は今よりずっと大きくなると思いますし、ボタン電池だけで長時間駆動することもできなくなるでしょう。

その部分を担っているのがスマートハブです。

スマートハブとセンサーの連携は、スマホアプリ上で行います。それぞれアプリに登録した後、スマートハブを選択して「接続デバイス」をタップし、右上の+アイコンをタップしてセンサーの種類を選び、あとはアプリの指示にしたがって進みます。

このスマートハブ、スピーカー内蔵で音を出すこともできます(アプリに「音色パターン」という項目があり、多数用意されたアラーム音・チャイム音から好きなものを選べる)。

遠隔での親見守りではあまり使う場面はないかもしれませんが、お店などではお客様が店内に入ってきた時にスタッフがすぐ気付けるように使ったり、あるいは防犯目的で使うなら、開閉センサーやモーションセンサーが反応した時に大音量でアラームを鳴らすといった使い方もできます。

安否確認や外出・帰宅確認に使うなら

まず安否確認。
離れて暮らす高齢の親が一人暮らしというケースの場合、かなり重要なことですよね。

私の実家では、トイレの水槽タンクの上の飾り棚の上に人感センサー(モーションセンサー)を設置して、親がトイレに入るたび私のスマホにポップアップで通知がでるようにしていました。

それを見るたび、「親がトイレに入ったんだな(無事生活しているな)」と安心したものです。もし半日その通知がないと、何か異常事態が発生している可能性があるので、電話したり、スマートスピーカー経由で呼びかけたりします。

「ネットワークカメラは監視されているみたいで嫌だ」

と導入を拒まれるケースもあるでしょう。家族とはいえ、自分が知らないうちに日常生活を覗き見されていると思ったら、誰だっていい気持ちはしないものです。

だけど単に動きを検知して知らせてくれるモーションセンサーだけなら、それほど抵抗感はないはずです。家の中で急に倒れて動けなくなるリスクはきっと親も理解していると思うので、「いざという時になるべく早く気付いて助けにこれるように」と説得すれば理解してくれるかもしれません。

私の実家にはネットワークカメラも設置していましたが、親との約束で「見るのは基本的に異常事態が起きている可能性があり、かつ電話やスマートスピーカーにも応答がない時だけ」としていました。

また開閉センサーは、玄関のドアや窓枠などに貼り付けて使います。

玄関ドアに取り付ければ、外出タイミング、帰宅タイミングで通知がくるので、日中に出掛けたまま帰宅せずという事態に気付きやすくなりますし、万が一警察や近所の協力を得て探すということになった時も、「何時に外出したのか」という事実が捜索の大きな手掛かりになるはずです。

もの忘れが進み、窓が開けっ放しということもあるかもしれません。デイサービスや通院などで日中不在なことも多いと、ちょっと危険です。頻繁に開け閉めしている窓や、ベランダへの出入口がある場合には、そのチェックのために使ってもいいと思います。

またトイレのドアや冷蔵庫の扉などにつければ、家の中での安否確認としても使えます。特に猫などペットを飼っている家だと、その動きにモーションセンサーが反応して安否確認に使いにくいということもあるので、そんな時にはトイレや冷蔵庫の開閉をキーに安否確認できるようにしておきましょう。

防犯目的で導入するなら

親の見守りの中では、「防犯」も重要な課題です。

高齢者だけが暮らす世帯、とりわけ夫婦のうちどちらかが他界して一人暮らしになったり、あるいは認知症の症状が出始めると、強盗や空き巣、そして悪質な訪問販売や詐欺などのターゲットになりやすいものです。

私の母も、父が他界して一人暮らしになった後は、家の中でのちょっとした物音にもナーバスになっていた時期がありました。

防犯のためにできることはいろいろあります。例えば一戸建てなら、屋外に防犯カメラを取り付けるだけでも一定の抑止力になります。またスマートドアベルを取り付けて、来客応対を離れて暮らす息子や娘がスマホから遠隔で行うことで、家族の目がしっかり生き届いていることをアピールできます。

さらに家の中にモーションセンサーを取り付け、夜間に侵入者が現れたら即座にアラームがなるようにすることでそれ以上何もせず退散させることもできるかもしれません。

Tapoアプリの画面には「スマートアクション」という項目があり、それを見るとどんな設定にすれば何ができるのか、わかります。

例えばこれは「ドア/窓からの侵入警報」というスマートアクションのサンプルです。有効になる時間は夜中の0時から翌朝6時までの毎日で、開閉センサーが開いたら、スマートハブの警報がなるというものです。

スマートリモコンと組み合わせて本格スマートハウス化

スマートホームではよく、家電製品などの自動化で「トリガー」「アクション」という言葉を使います。

「トリガー」は「引き金」という意味で、例えば「室温が30度を超えたら」などきっかけになる出来事をさします。そして「アクション」のほうは、その条件になった時にどうしてほしいかという部分です。例えば「エアコンを冷房モードで稼働させる」などです。

先程の不審者撃退であれば、「トリガー」が「モーションセンサーが夜中に人の動きを検知する」で、「アクション」が「スマートハブから大音量のアラート音を鳴らす」です。アラート音もいろいろ用意されている中から選ぶことができます。

今回ご紹介した「モーションセンサー」「開閉センサー」は、どちらもこうした自動化の「トリガー」として使うことができます。

例えば夜間に、高齢の親が頻繁にトイレに行き、その際に暗い中で移動するため転倒してしまうことがあるという場合。真っ暗な中だとリモコンも探しにくいもの。そんな時、ベッド下にモーションセンサーを付けておき、それが夜中に動体検知したら、足元の間接照明をつけるという設定にすることができます。

Tapoのスマートリモコンやスマートライトと連携させれば、アプリ上の設定だけで割と簡単にできます。

またテレビの消し忘れが多いということであれば、同じくモーションセンサーとスマートリモコンを連携させたうえで、一定時間、モーションセンサーが人の動きを検知しなかったらテレビを消すという設定にしておくことができます。

Tapoアプリの「スマート」「推奨」というところをタップすれば、様々なオートメーション(自動化設定)のサンプルを見ることができ、ヒントになります。

まずは自分で使ってみて、どんな活用法があるのか考えてみることをおススメします。まだ親の見守りには早いかなという方も、ぜひご自宅の防犯や節電、効率化などのために使ってみてください。

▼スターターキット「Tapo T30 KIT」

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