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ホームセキュリティ会社の「高齢者見守りサービス」って?

セコムやALSOKなど、ホームセキュリティ大手が高齢者を対象とした見守りサービスを提供していることはご存じでしょうか。

夫婦2人のうちどちらかが先に他界すれば1人暮らしになってしまい、子供たちや兄弟姉妹も近くにはいないなんて人もいます。何かあった時、深夜や週末、年末年始であっても短時間で駆け付けてくれる━━これはホームセキュリティ会社以外にはほとんどありません。

治安も悪化していますし、自分も、もうちょっと生活リスクが高まる年齢になったら利用したいと思っています。

どんなサービスなのか、そして実際に利用申込するとどんな流れになるのか、さくっとご紹介しましょう。

INDEX

  1. ホームセキュリティ会社が提供する高齢者見守りサービス
  2. セコム「高齢者見守りサービス(親の見守り)」とは
  3. ALSOK「高齢者見守りサービス」とは
  4. 独居高齢者の場合、補助がでる自治体も
  5. 実際に利用申込した時の手続き
  6. 「異常検知」をどう設定するかがポイント
  7. 警備員がすぐに駆け付けてくれて安心

ホームセキュリティ会社が提供する高齢者見守りサービス

高齢者の一人暮らしには、さまざまな心配事がつきまといます。
家の中で倒れて動けなくなってしまうこともあれば、最近では強盗に狙われてしまうのではという心配も。

近くに子供や親戚がいればいいのですが、そうではないと、何かあった時に誰に駆け付けてもらえばいいのか悩んでしまいますよね。そんなニーズにこたえる高齢者の見守りに特化したサービスを、主要ホームセキュリティ会社が提供しています。

セコム「高齢者見守りサービス(親の見守り)」

HOME ALSOK「みまもりサポート(高齢者見守りサービス)」

セントラル警備保障「シニア向け見守りサービス(見守りハピネス)」

全日警ホームセキュリティ「HAPPY GUARD みまもりプラン」

東急セキュリティ「シニアセキュリティサービス」

他にもいろいろありますが、基本的なサービス内容はどこも大体同じです。

【センサーで異常検知】

  • 家の中にセンサー(開閉センサーや動体センサーなど)を設置する
  • 一定時間センサーの反応がないと「異常事態かも」と判定して、電話連絡や警備員駆け付け
  • あらかじめ登録してある家族にも連絡がいく

【緊急通報システム】

  • 警備会社に連絡ができる機器も設置される(据置式・首掛けペンダント型)
  • 急に身体の異変を感じたり、強盗侵入などの際、押して警備員を呼ぶ
  • 相談にのってもらうためのボタンも

【その他】

  • 必要に応じて火災リスクへの対応や防犯のためのカメラ設置なども

価格も比較的リーズナブルで、最小限のサービス構成だと一か月5000円前後での利用も可能です。機器をレンタルにするか、買取にするかによっても変わります。

また自治体によっては、セコムやALSOKなどと提携して独居高齢者向けの生活支援サービスを提供しており、その場合非常に安価でこうしたサービスが利用できます。

セコム「高齢者見守りサービス(親の見守り)」とは

それでは実際のサービス内容を見ていきましょう。
まずは業界最大手のセコムです。家庭向けのホームセキュリティシステムを1981年に開始し、今では家庭で約160万件の契約数があるそうです。

セコム「高齢者見守りサービス(親の見守り)」

詳細は公式サイトを見ていただけたらと思いますが

  • ペンダント型の救急通報ボタン
  • 生活動線に設置したセンサーに一定時間動きがないと異常信号が自動で送信
  • 押し込み強盗対策などに非常ボタン
  • 火災発生をブザーで知らせ異常信号を自動で送信
  • 扉と窓にセンサー配置して空き巣などあれば異常信号を自動で送信

といった感じで、何かあって家の中で倒れて動けなくなってしまうリスクから強盗や空き巣、火災といった事態にも対応してくれます。

気になる料金は、機器レンタルの場合こんな感じです。

初期費用税込48,400円
保証金20,000円(契約満了時返却)
月額料金5,060円

機器買取の場合には、買取システム料金が219,890円で月額料金が税込3,410円となります。

初期費用の差額が171,490円、月額料金の差額が1,650円なので、9年以上利用するなら機器買取のほうが安くなります。ただそれだけ先だと新しい機器やシステムも登場していそうですし、故障もあるでしょう。個人的にはレンタルでいい気がします。

離れて暮らす家族が利用できる専用アプリ「いつでもみまもり」も用意されています。アプリにログインすれば、親が在宅中なのか外出中なのかもわかります。

また緊急時以外にも、セコムの看護師に電話で健康相談ができるサービスなども利用できます。

ALSOK「高齢者見守りサービス」とは

HOME ALSOK「みまもりサポート(高齢者見守りサービス)」

業界2位のALSOKですが、公式サイトによると「自治体採用数No.1」とのこと。
実際、私の実家がある自治体も、ALSOKと提携して独居高齢者向けのサービスを展開していて、実家からも非常に近い場所に警備員が待機している事務所がありました。

サービス内容は、セコムとほぼ同じですが、料金体系に特徴があります。

月額費用がセコムと異なりかなり低めなことに気づくでしょう。

●「HOME ALSOK みまもりサポート」の料金・設備機器

ALSOKの場合、ペンダント型緊急ボタンや火災報知器などがオプションサービスの扱いになっていて、不要の場合には省略できるのです。なので「センサーで安否確認していざという時に警備員が駆け付けてくれればいい」ということであれば、「ライフリズム監視サービス」オプションだけ追加すればいいのです。

また緊急通報のためのコントローラーが据置型でリビングのテーブルの上などに置いておけるので、いざという時に使いやすいというのも大きなメリットかなと思います。

独居高齢者の場合、補助がでる自治体も

こうしたサービス利用を検討する際、まず最初にチェックしておくべきは、利用者が住んでいる自治体が同様のサービスを提供していないか、補助金制度がないかということです。

私の実家は千葉県の北東部にある香取市というところです。
水田や畑が広がる農業の盛んな地域ですが、高齢化が進み、一人暮らしの高齢者の生活サポートが自治体の大きな課題になっています。

そんなわけで、香取市の公式サイトを見てみましょう。
まずは「高齢者福祉」をクリック。

ありましたね、これです。

●緊急通報装置の設置

対象となるのは

  • 市内在住
  • おおむね65歳以上のみの世帯
  • 身体障碍者のみの世帯
  • 固定電話回線がある

です。香取市の場合は、特に「独居(一人暮らし)」は条件に入っていないので、高齢者2人世帯でも利用可能です。

ALSOKか綜合警備保障の提携サービスを利用でき、サービス内容は提供プランによって異なります。綜合警備保障のライフリズム監視プランというものを利用すると

  • 緊急通報のためのペンダント貸与→警備員のかけつけ
  • 開閉センサーを設置し、24時間以上無反応の場合には自動的に警備センターに通報
  • 看護師等による健康相談

といった内容になります。

気になる利用料ですが、設置料金などは不要で、月額料金は所得区分によって変わります。私の母は年金以外の収入がなかったので、市民税非課税世帯で、月額利用料も0円でした。

収入があり、前年の合計所得金額が210万円を超えていても、月額料金は2,970円+税金なので安いものです。

手続きは高齢者福祉課に書類を提出するだけで、申込から設置まで約1か月かかりますが、それほど大変なことはありません。香取市の場合、書類一式を郵送で送ってもらい、郵送で提出することもできます。

実際に利用申込した時の手続き

私は2022年に、香取市のサービスとしてALSOK提供プランを利用しました。

市役所はちょっと遠かったので、近くの支所の高齢者福祉課の窓口に行き、その場で書類を書き込んで提出しました。
数週間後、ALSOKから電話があり、訪問日が決まり

  • サービス内容の説明
  • コントローラーを電話回線に接続する
  • 開閉センサーをどこに取り付けるか協議して取り付け
  • コントローラーなどの使い方の説明
  • 合鍵を警備員に預ける
  • 玄関ドアの外側にALSOKのシールを張り付ける

といったことが行われました。
担当者の他、実際に近くの事務所に待機している警備員の方も来てくれ、母とも挨拶。

合鍵は、封筒に入れて糊付けした状態で、印鑑による封印をしました。
勝手に誰かが持ち出して使ってしまうことがないようにということだと思います。

自治体サービスとして提供されていますし、そんな点でも比較的安心して鍵を預けられる先かなと思います。

貸与されたのは据置型のコントローラーと、首からぶら下げるペンダント型の緊急通報装置。

本当はペンダント型を家の中でもしていてもらいたかったのですが、それにはちょっと大きすぎて邪魔ということだったので、一日の大半を過ごす寝室ベッドの枕元にそれをとりつけ、メインの据置型コントローラーはリビングに置きました。

センサーが24時間稼働せずに警備員が来たことが2回あり、実はどちらも「丸一日冷蔵庫の開け閉めをしなかった」「トイレの扉を開けっぱなしだった」という事情によるものだったので、あとでお詫び連絡をしましたが、そのどちらも「緊急ではないけど親の体調がよくなくなっていた」時だったので、個人的には助かりました。

あと猫がコントローラーの緊急ボタンを踏んでしまったこともあります。その時には私が在宅だったので電話で気付き、警備員出動は途中で停めることができました。

何かあった時にすぐ警備員が駆け付けてくれると思うと、とても安心できます。

「異常検知」をどう設定するかがポイント

サービス利用にあたっては、どこにセンサーを設置するかが最初の悩みどころになります。
開閉センサーと動体センサーがあり、多くのホームセキュリティ会社ではその両方で対応してくれます。

毎日の生活動線の中で必ず一度は反応する必要があるので、開閉センサーの場合、「トイレ」「寝室のドア」「冷蔵庫」などが候補になります。私の実家では、トイレは少し開けたままの状態で用を足すことが多かったので冷蔵庫にしたのですが、実は丸一日冷蔵庫を開けない日もある(冷凍庫の中のものだけで食事を用意する)ことがわかり、その後トイレに移動しました。

動体センサーは、ペットを飼っている家だとその動きに反応してしまうことがあるので、設置個所に工夫が必要となります。

このあたりは、自前で開閉・人感センサーを設置する場合でも一緒なので、後日もう少し詳しく書こうと思います。

警備員がすぐに駆け付けてくれて安心

警備員は、基本的に何かあった時に30分以内に駆け付けられる拠点に待機しています。同時に複数の家から緊急通報があれば遅れることもあると思いますが、基本的には何かあったら30分以内に駆け付けてくれるはずです。

鍵も預けている場合には、中で倒れていてもその鍵を使って家の中に入ってくれます。私の母も、寝ていたら急に寝室にガタイのいい制服姿の警備員男性が現れてびっくりしたと言っていましたが、同時に

「安心ね」

とも言っていました。とても親切で感じがよかったとのことです。

私が利用していた時には、本人からの緊急通報がなくても、家族からの要請で警備員が家に急行してくれる有償オプションサービスもありました。

親と連絡がとれない時や、急に助けが必要になった時、近所の人や訪問ヘルパーさんに頼めればそれが一番ですが、近所の人が不在だったり、週末の夜で介護事務所も休みの時には困ります。24時間待機・出動してくれるホームセキュリティ会社のサービスは、そんな時にも安心です。

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