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高齢者見守りサービスのタイプいろいろ

「離れて暮らす親の見守りに、何かいいサービスはないかしら」
──そう思って調べ始めた人は、きっと戸惑うことでしょう。「高齢者見守り」といってもその内容は実に様々で、簡単に比較できないほど多岐にわたっているからです。

理由のひとつは、親の状況によって抱えるリスクが大きく異なることです。そしてふたつめとしては、高齢者見守りには「見守る側(家族)」と「見守られる側(高齢者本人)」の二者が存在し、それぞれ何に不安や不便を感じているのかが異なっている場合も多いからかなと思います。

今どんなリスクを抱えており、そのうち重要なものが何で、本人と家族が何に不安に感じているかによって必要なサービスは変わります。ただきちんと整理するのは意外と大変。まずは漠然とした「不安」「心配」で情報収集している方も多いと思いますので、どういったタイプの高齢者見守りサービスがあるのかを簡単に分類してご紹介します。

安否確認のための見守りサービス

仕事などで頻繁な帰省ができず、かつ親が住む実家近くには兄弟姉妹や親戚もいないという人も多いことでしょう。社会問題にもなっている「孤立死」は他人事ではありません。夫婦どちらかが先に旅立てば高齢者の一人暮らしとなり、何かあった時の助けが呼べず・・・という事態は多々あります。

そのため、異常事態が発生した時になるべく早くそれに気付ける体制にしたいと「安否確認」を重視した見守りサービスがいろいろあります。

その走りとしては知名度も高いのが、象印マホービンの「みまもりホットライン」です。

お茶をいれようと電気ポットからお湯を注ぐと、登録された家族のメール宛に利用時間の一覧が送信され、「今日も何事もなく穏やかな生活を送れているのだな」と安心できるというものです。メール配信は1日に2回。電源を入れた時間や給湯時間など最新の使用状況5件分が届きます。

同様のサービスとしては、照明器具や電池の利用で無事を知らせるものもあります。これらは「見守り家電」設置タイプの高齢者見守りサービスと言えます。

ホームセキュリティ会社が提供する高齢者見守りサービスでも、生活動線上にセンサーを設置し、その反応が一定期間以上ない場合に確認作業が行われるというものがあります。

センサーによる安否確認は、DIYでも実現可能です。
スマートホーム化アイテムとして、ネット連携式の開閉センサーや人感センサーが2~3,000円で売られていますので、それらを使って、トイレの利用状況や廊下の通過や玄関ドアの開閉などを感知させ、それを登録したスマホで確認することもできます。

緊急時に助けを呼べるようにする見守りサービス

脳梗塞など脳血管疾患を突然発症した場合、一人暮らしなど家に誰もいない状態だと助けを呼ぶこともできません。家の中では携帯電話を持ち歩いていないことも多く、また電話や携帯があっても救急車を呼べる状況ではないこともあるでしょう。脳梗塞など、一分でも早い治療開始が生死を大きく分けますし、助かった場合にもその後の回復に大きく影響します。

転倒もなめてはいけません。骨がもろくなり反射神経が落ちた高齢者は、軽い転倒で骨折してしまうことがありますし、筋肉の衰えから、ベッド脇に落ちた後自力で立てなくなってしまうこともあります。

「いざという時に助けを呼ぶ手段が欲しい」という思いは、高齢者本人も切実に感じていることが多いのです。

そうした時のため、首さげ式のペンダント型緊急呼び出しベルなどを貸与し、いざという時にはそのボタンを押したり握りしめるだけで外部にSOSを発信できるというサービスがあります。

ホームセキュリティ会社が提供する見守りサービスでは、オプションでこれがついている場合が多いです。セコムでは救急通報ボタン「マイドクター」で、握るとセコムに救急信号が送られスタッフが駆け付け、必要な場合には119通報もしてくれます。

Wi-Fi環境があれば、Wi-Fi対応の緊急通報ベルを購入することもできます。通常の緊急SOSベルの電波到達範囲は同じ家の中だけですが、一人暮らしの高齢者やどちらかが寝たきりや認知症などでいざという時に助ける側にはなれない場合には、離れて暮らす人のもとにSOSが通知されないといけません。Wi-Fi対応の緊急通報ベルなら、事前に登録してあるスマホアプリにインターネット経由でSOS情報が送られます。

コミュニケーション型の見守りサービス

ここまでは主に、専門の機器を使っての安否確認が中心でしたが、電話や訪問のコミュニケーションによって人が見守るサービスも提供されています。

ひとつは定期的に電話をかけてくれるというもの。本当は家族がそれをできれば一番なのでしょうが、多忙な日常生活の中でつい忘れてしまうということも。定期的に電話をかけてくれるサービスであれば、体調についての変化や心配事などもヒアリングできますし、人との定期的なコミュニケーションは認知機能の維持にも重要です。

訪問型のサービスもあります。
その代表的なものが、日本郵政の「郵便局のみまもりサービス」です。月額2,500円で月一回、郵便局の社員が実家を訪れ、生活状況などを指定された家族などに報告するというものです。

電話での会話だけでは把握できない状況もありますし、また人と会って会話をする機会を少しでも増やすことは、認知症予防にも効果があります。

介護保険サービスを受ける

要支援・要介護認定をとれているのであれば、担当ケアマネさんや地域包括センターのスタッフと相談の上、使える介護保険サービスにどういったものがあり、どのくらいまで利用できるのかを教えてもらいましょう。

いわゆる「デイサービス」は、通所介護施設に通って日帰りで利用できるサービスです。施設ではさまざまなレクリエーションプログラムが用意されており、食事や入浴介護などもしてくれます。家にひきこもって誰とも交流せずに毎日過ごしてしまうと脳の働きも低下し認知症を進行させてしまうリスクも高まりますので、週に1~2回でもそうした機会を作ることには大きなメリットがあります。

またリハビリを目的とした「デイケア」もあります。

これらの利用は、単にサービスを受けるというだけでなく「安否確認」「親の状態の把握」としても利用価値があります。送迎サービスがありますので、もしチャイムを鳴らしても本人がでてこないなどあれば、ケアマネさんや事前に登録してある家族の元に連絡がきます。また毎週定期的に会って健康状態や活動状況などをチェックして記録してくれますので、まめな帰省が難しい場合でも親の状態の変化を把握することができます。

DIYスマートホーム化という方法も

見守りのためのシステムは、Amazonでいくつかの製品を購入すればDIYで構築することもできます。例えばSwitchbot社のスマートリモコン・人感センサー・ネットワークカメラであれば、各1台ずつ購入しても1万円以下です。あとはモバイルWi-Fiルーター+格安SIMカードでインターネット回線環境を用意すれば、トイレの利用や玄関の開け閉めなどをセンサーで感知して家族のスマホに通知をし、またネットワークカメラで動体検知のたびに短い動画を録画するよう設定することができます。

これにGoogle Nest miniなどのスマートスピーカーも組み合わせれば、親が音声だけで照明やエアコンの操作をすることもでき便利ですし、真夏であれば遠隔からエアコンのON-OFF操作をすることで、親の熱中症を防ぐこともできます。

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