
屋外OKなバッテリー式カメラ「Ring Outdoor Cam Plus Battery」
2025年2月、Amazonから「実家見守り」にも役立つ2製品が発売されました。どちらもAmazon子会社で米国ホームセキュリティ専門メーカー「Ring」の製品で、ひとつはスマートドアベル、もうひとつが屋外でも使え防犯カメラにもなる「Ring Outdoor Cam Plus Battery」です。
INDEX
バッテリー式ネットワークカメラはここが便利!
Ring製品を以前からチェックしている方なら、「同じようなカメラ、前からなかったっけ?」と思ったことでしょう。そうです、このカメラは外観も特徴も「Ring Stick Up Cam Battery」と似ており、その進化版といえるものとなっています。

どちらも
・バッテリー式で好きな場所で使える
・防水で屋内でも屋外でも利用可能
・サイレン搭載
その上で、
・新製品のほうは画質が1080p/HDから2Kに進化
・カラーナイトビジョンが強化され暗闇でも鮮明な映像を確認できる
など、画質を中心に性能が大幅アップしています。
価格的には、給電しながら使う有線のネットワークカメラより高額ですが、「バッテリー内蔵」だといろいろ便利なことがあります。
●好きな場所に自由に設置できる

まずは「置く場所が自由」なことです。
防犯目的でも、親が転倒したりしていないか見守る目的でも、「設置場所」をどこにするかはとっても重要です。ただ築年数が古い家屋だと、部屋の壁のコンセントが少なく、電源がとりにくい場所も多くなります。
バッテリー内蔵ならその点、廊下や玄関、サイドボードの上や部屋の壁でも、コンセントや配線を気にせず最適な場所に設置することができます。カメラの台座部分は、平らな場所に置くだけでなく、取り外して背面に付け替えれば、壁面や天井などに取り付けて使うこともできるようになっています。
●様々な目的に使える“遊軍”カメラ
私の家には従来の「Ring Stick Up Cam Battery」もありますが、実際に使ってみて便利だなと感じたのはこの点です。他のカメラはすべて有線で、ケーブルは家具の裏などで接続しているため、基本、設置場所は固定で気軽に動かせるものではありません。
でもバッテリー内蔵のカメラであれば、普段は部屋全体を映し出して防犯目的で活用しつつ、ペットを留守番させての一泊二日旅行の時などは、猫のエサ&水飲み場のすぐ脇にカメラをさっと動かして、猫の遠隔見守り用にすることもできます。
玄関前や施錠できないガレージなどに少々高額のものを置かなくてはいけない時には、カメラに見張り役を命ずることもできます。
●屋外で使える

屋外では電源をとれる場所が限られますが、バッテリー内蔵で防水なら玄関前でも壁に穴を開けたりすることなく利用できますし、屋外用の延長ケーブルを買う必要もありません。ソーラーパネルと組み合わせればバッテリー交換も必要なくなります。
1台あると、自由に動かして様々な用途に使える貴重な「遊軍カメラ」として重宝します。
実家の防犯&遠隔来客対応に

実家の親の見守りの「第一歩」として、防犯カメラの設置はおススメです。
地方都市や農村エリアなどでも、高齢者宅が狙われる空き巣や強盗、さらには特殊詐欺の事件が置きています。頻繁にテレビニュースでも取り上げられているため、「物騒な世の中になった」と不安を感じている高齢者も少なくありません。
玄関の外壁などに取り付け、門から玄関前までをしっかりカバーしてくれる防犯カメラを設置すれば、怪しい人影がうろうろ家の中を伺っている様子なども確認できますし、悪質な訪問販売や詐欺目的での訪問者などの姿もしっかり記録してくれます。
防犯カメラが設置してあることで、悪意を抱いている犯罪者が「避けてくれる」という抑止効果も期待できるでしょう。
もうひとつ便利な使い方としては、「スマートドアベル」の代替になるということです。
「Ring Outdoor Cam Plus Battery」にはマイクとスピーカーも内蔵されているので、スマホアプリを使って玄関前の人と会話することができます。スマートドアベルではないので、チャイムのボタンはついていませんが、人を検知すると自動的にスマホアプリに通知する設定ができるので、玄関に誰かが近付いてきただけで気付くことができます。
もちろん事前に親の承諾が必要ですが、怪しい訪問営業などなら、親に替わって対応してお断りすることもできますし、病院やデイケアなどで親が不在の時に宅配の人が来た時には、荷物次第で置き配にしてもらうことなどもできて便利です。
お庭や玄関前の親見守りに
一人暮らしの親が、転倒や急な発病で倒れ動けなくなっていないか━━。
そんな心配を、子供と親本人の双方が抱いていて家の中に見守りのためのネットワークカメラ設置を検討しているという人は少なくありません。当サイトへの相談でもとても多い内容になっています。
ただ転倒して動けなくなってしまうのは、家の中ばかりとは限りません。
私の母は生前、郵便受けに向かう途中で庭石につまづいて転んで動けなくなってしまったり、玄関前でバランス崩し転倒して起き上がれなくなってしまったことがありました。
幸い無事でしたが、そんな話を聞いた後、私は母に「一人の時になるべく庭にでないように」と口うるさく言うようになり、庭いじりという母親の趣味もとりあげ、親から文句も言われていました。庭にでるのは、一人で買い物にも行けなかった母にとって貴重な気分転換だったのかもと、今となっては後悔しています。
庭石などに頭を打てば致命傷になりかねないという思いからでしたが、庭の通路を平らにして人工芝生を敷いたり、頑丈な手すりをつけるなど、工夫次第でより安全な環境が作れたかもと今は思うからです。
屋外ネットワークカメラの設置も、安全対策の一手となります。
この「Ring Outdoor Cam Plus Battery」を庭全体が見渡せる場所に設置すれば、親が庭に姿を現せば動体検知でスマホに通知が来ますし、万一のことがあればカメラで確認して近所の人などに助けを求めることもできるでしょう。仮に死角で姿が映っていなくても、マイクとスピーカーで双方向の会話ができますので、呼びかけて状況把握することができます。
高性能で夜間の暗闇もクリアに映し出す
前モデルとの大きな違いは、2Kカメラになったことです。正直、大邸宅ならともかく、一般の個人宅での見守りや防犯目的だったらここまでの高精細は必要ないかなという気もしますが、部分的に拡大してもこのくらい鮮明です。

さらには夜間の暗闇でも非常にクリアに映し出してくれます。

この写真の部屋は、真夜中で照明を消しカーテンも閉めて月明りも入らないようにしているので、肉眼では何ひとつ見えません。でもカメラを通すとこの通り、壁に飾られたジグソーパズルの風景写真までくっきり。
「Ring Outdoor Cam Plus Battery」では、「2Kローライトサイト機能」をONにするとフルカラーでの映像を表示させることができるのです。
アプリ&多彩な機能
機能が本当に多くて、正直全部は使いこなせないのが実情です。
いくつか、実家の親の見守りに使えそうな機能を紹介しましょう。

まずは「モーションゾーン」。動きを検知したら通知をしてくれるエリアを設定するという機能です。玄関前に設置しても、カメラが映し出す範囲に門の外の公道まで含まれていると、そこを通学途中の小学生が通るたびに通知がきてしまいます。
そんな時には玄関の前から門のところまでをゾーン設定しておけば、実家への来客や親の出入りだけを通知してくれるようになります。
コミュニケーションツールにもなります。

これはライブ映像の画面ですが、映像下にマイクとスピーカーのアイコンが見えるでしょう。マイクのアイコンをタップすることでこちらの音声をカメラ側スピーカーから流すことができるようになり、カメラを通じての双方向会話が可能になります。
例えば外出した親が家に戻ってこれなくなる徘徊が発生している場合、玄関内にカメラを設置して人物検知したらスマホに通知がくる設定にし、カメラ内蔵スピーカー経由で外に向かおうとしている親に呼びかけることができます。
さらに防犯においても心強い機能が搭載されています。

これはサイレンを鳴らす画面です。
親の入院などで長期無人の家になってしまうと、空き巣に狙われることもあるでしょう。このカメラを設置しておけば不審者の侵入を知らせてくれますが、たとえ気付いても110番する他できません。
そんな時、大音量のサイレンを鳴らすことで空き巣を驚かせ、家の中を荒らす前に退散させることができるかもしれません。

屋外で利用する時には、別売りのソーラーパネルを使うこともできます。私の家の玄関で実際に使っていますが、日照時間は午前中だけで短いにもかかわらず既に1年半以上問題なく使えています。
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Ringのネットワークカメラは、他にも屋内用のコンパクトでお手頃価格の「Ring Indoor Cam」、カメラ部分を左右360度回転できる「Pan-Tilt Indoor Cam」、玄関前の屋外照明も兼ねた「Ring Spotlight Cam Plus, Battery」などいろいろあり、複数のカメラをこのRINGアプリで管理することができます。
もちろん、カメラ映像はスマホアプリだけでなく、スマートディスプレイ「Echo Show」に映し出すこともできますし、玄関前に設置したカメラなら来客対応をすることもできます。
最新の価格や詳細情報は、Amazonでご確認ください。
§Amazonよりレビュー用に製品を貸与してもらっています
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入門編
初級編
<目的からチェック>
- 急な発病・転倒など緊急事態を早期発見
- スケジュール管理・毎日の日課リマインド
- 熱中症を防ぐ/家電製品の消し忘れチェック
- いつでも顔を見ながらコミュニケーション
- 外出・帰宅を確認/遠方から来客対応する
- リモコンが苦手になっても「声」で家電や照明操作
<モノからチェック>
- まずは手軽&安価にネット環境を作る
- 見守りの「目」になるネットワークカメラ
- 家電遠隔・自動操作するスマートリモコン
- 高齢者アシスタントはスマートディスプレイ
- 転倒や異常事態を検知するためのセンサー
- スマートドアベルで遠く離れた場所で来客応対
実践編
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製品レビュー
親の見守りに役立つ製品・サービスを実際に使ってレビューしています。
見守りサービス
ホームセキュリティ会社のサービスや置き換え型見守り家電などのご紹介です。
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