
防犯にも!人やペットを自動追尾してくれる高機能ネットワークカメラ「Tapo C225」

Amazonでネットワークカメラを物色したことある方なら、「Tapo」ブランドの製品は既にご存じかなと思います。Wi-Fi製品で世界的トップシェアを誇るTP-Linkのスマートホームブランドで、リーズナブルなのに高性能と人気です。
コンパクトな広角カメラから360度回転するものまで、製品ランナップは非常に多いのですが、その中でも「スマートAI検知」など高機能を搭載した「Tapo C225/A」をレビュー用にご提供いただいたので、実際に使ってみました。
INDEX
- 「Tapo C225」はこんなカメラ
- スマホアプリでレンズの向きを自由に動かせる
- スマートAI検知機能
- 人やペットを自動追尾してくれるスマートトラッキング
- 夜間でもこんなにくっきり撮影
- ボタンひとつでレンズが隠れてプライバシー保護も◎
- 他にも便利な設定いろいろ
「Tapo C225」はこんなカメラ
実家にネットワークカメラを設置したいという相談を受けることがあります。主な目的は2つで、1つは親自身を見守るため。電話になかなか出てくれなかったり、家の中での転倒が増え、緊急事態にすぐ対応できるよう見守りの目となるネットワークカメラを設置したいというものです。
もうひとつは「防犯」です。高齢者だけが暮らす家は犯罪者に狙われやすく、特に一人暮らしでデイケアなどに通って日中留守が多いと、空き巣の格好の餌食にもなりかねません。
この高性能ネットワークカメラ「Tapo C225」は、そのどちらの目的にも活用できますが、特に「防犯」目的の方にとって非常に心強い機能や性能を備えています。
まずは公式サイトをチェックしてみましょう。
▼パンチルトスマートAI Wi-Fiカメラ「Tapo C225」
実家の防犯用に導入する場合、こんな機能がきっと役立つはずです。
- レンズが360度回転して、人を自動追尾もしてくれる
- 人の動きを検知したら通知をしてくれる(夜間だけ・親が不在の時間だけなど条件も指定できる)
- 暗い場所でもくっきりカラー映像
- 物理的なレンズカバーでプライバシーも守ってくれる
- 録画映像はクラウド保存も(有料サービス)
スマホアプリでレンズの向きを自由に動かせる
外観はこんな感じです。
レンズが回転するネットワークカメラは、頭部と胴体がそれぞれ球体の雪だるま的なフォルムのものが多いですが、これは円筒形。やや大きめではありますが、スタイリッシュで、どんな場所でも馴染んでくれそうです。
水平方向は360度ぐるり回りますので、置き場所によっては1台でかなり広範囲を見張ってもらえるでしょう。例えばキッチンの奥に設置しつつ、廊下や階段などまで見張ることも、間取りによっては可能です。
私の実家でもレンズが360度回転するカメラをL字型の廊下の角に置き、階段と玄関までカバーできるようにしていました。解像度も高いので、詳しく見たい部分だけを拡大して確認することもできます。
レンズの向きを動かすアプリ画面がこれです(「パン/チルト」)。
円の中の三角形マークをタップすれば、レンズが上下左右に動きます。一回押した時にどのくらい動くかも、「5度・10度・15度」から選択することができます。
また、便利なのはその下に並んでいる「+」の枠です。
たとえば部屋全体が見渡せる向きなど、よく利用するビューポイントを複数登録できるようになっているのです。
いちいち三角形マークを何度もタップして向きを調整しなくても一発で見たい方向に動かしてくれるので助かります。
映像をスマホアプリ画面いっぱいに拡大した時には、左下に向きを操作するための円+三角形が表示されます。
スマートAI検知機能&アラート
防犯カメラとして高い威力を発揮してくれるこのカメラ。そのための機能がいろいろありますが、中でも注目は「スマートAI検知機能」です。
カメラの前に人物やペットが現れると、それを認識して、スマホに通知をしてくれるというもの。他に大きな音が検知されると通知する設定も可能です。
設定画面がこれです。
例えばご実家で猫を飼っていて、夜間の不審者検知のためにこの機能を使いたいという場合には、「ペット検知」はオフにします。もちろんAI判別なので猫を人と誤認して通知してしまうことはあるでしょうが、そんな時でも実際の画像を確認すれば済むだけなのでそれほど問題ではないでしょう。
「ガラスの割れる音」などの音検知設定もできます。
通知の時間帯を設定することもできます。たとえば夜だけということであれば、「夜間(20:00~08:00までオン)」を選択します。また時間を細かく指定してカスタマイズすることもできます。
親がデイサービスなどで日中留守にしている時に通知してもらうようにしたいなら、時間帯と曜日を指定します。
「アラート機能」は、動きを検知した時に効果音とライトで警告をだすというものです。かなり大音量のサイレンが鳴るので、侵入者をびっくりさせ退散させる効果は期待できそうです。ただ実家の親御さん自身が夜中にリビングに登場して警報が作動してしまう可能性もあるので、これは親御さんがご自身でスマホアプリを操作して、音を止められるのでなければ、使うのはちょっと難しいかもしれません。
人やペットを自動追尾してくれるスマートトラッキング
カメラの前に現れた人物(設定によってはペットも)を、自動追尾してくれるスマートトラッキング機能も非常に高性能です。
試しに猫でやってみましたが、ぴょんと飛び降りて現れた猫をしっかりロックオンして、ほとんど遅延なくびしばし向きを変えてカメラの視野から消えるまでしっかり追いかけてくれました。
部屋の隅から隣部屋に猫が消えて行った後、しばらくするとまた部屋中央にレンズの向きを戻してくれるのもありがたい機能です。
夜間でもこんなにくっきり撮影
ちなみに雨降る4月下旬の18時半、これがTapoアプリ経由で見ていたライブ映像のキャプチャーです。白黒ではありますが、家具もカーテンのひだまでくっきり写っているでしょう。
でも実際にこの部屋を覗いてみるとこんな感じです。
窓の外は多少まだ明るさも残っていますが、部屋の中は真っ暗。テーブルとチェアがどこにあるかもわかりませんし、猫の姿は全く見えません。
非常に高感度のスターライトセンサーで、暗闇でも肉眼で見るよりはるかに明るく映し出してくれるのです。
設定画面では「日中モード」「ナイトモード」など選択できるようになっていますが、「自動」設定にしておけば部屋の暗さなどを元に自動で切り替えてくれるようです。
ボタンひとつでレンズが隠れてプライバシー保護も◎
カメラの正面にはボタンが一個だけついています。これを押すと、筒状の中にある球体のレンズ部分が真下に向かって回転し、レンズを完全に隠してしまいます。こうすればもうアプリからもライブ映像を見ることはできなくなります。
何かあった時のため・・・ということで、ネットワークカメラ設置に親が同意してくれたとしても、やはり親のプライバシーを守ってお互いの信頼関係を損なわないようにすることは大事です。
私も、ネットワークカメラのライブ映像を見るのは、電話をしても応答がなく安否確認が必要になった時だけと約束していました。そしてデイリーの安否確認は、トイレに設置した人感センサーで主に行っていました。またカメラで親の姿を見るのは、主にスマートディスプレイでのビデオ通話で行っていました。それならお互いの顔が見えるので親側の抵抗感もないからです。
やはり家族とはいえ、日常生活を一方的に覗かれるのは気持ちのいいものではありませんし、着替えの最中など見られたら困る時だってあります。このボタンがあれば、物理的に映像が映らないようにして、プライバシーを守ることができます。
他にも便利な設定いろいろ
カメラを通じて通話を行うことができる機能や、動きを検知してその前後数秒間の映像を自動録画する機能など、ネットワークカメラに一般的に搭載されている機能は揃っています。
それ以外では、
- 映像の録画用にSDカード(最大512GB)を入れることができる
- クラウドストレージサービスも利用可能(当初無料で体験利用できる)
- 特定のエリアを指定して、そこで動きが検知された時だけ通知する機能
などもあります。
アプリ画面もとてもわかりやすいので、ネットワークカメラが初めてという方でも、それほど戸惑わずに使えると思います。設定できる項目は多いので最初ちょっと悩むかもしれませんが、デフォルトのままでも問題なく使えるので、まずはそのまま使いながら、慣れてきたらちょっとずつカスタマイズしていけばいいと思います。
上級編としては、「在宅時」「外出時」で自動的に設定を変更するといったことも可能です。留守の時には不審者に備え、帰宅したらカメラをプライバシーモードにするなどです。
アプリの「スマート」というタブをタップすると、どんな自動化設定ができるかのサンプルとなるものもあります(カメラ以外の製品のものも含まれる)。実家の見守り用として使う前に、まずは自宅の防犯用やお子様の見守り用に使ってみて、手元でいろいろ試しながら使い方をマスターしていくといいかもしれません。
TP-Linkのネットワークカメラは他にもいろいろあります。迷ったらこちらのページで、ご自身のニーズに合ったものを探してみてください。
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入門編
初級編
<目的からチェック>
- 急な発病・転倒など緊急事態を早期発見
- スケジュール管理・毎日の日課リマインド
- 熱中症を防ぐ/家電製品の消し忘れチェック
- いつでも顔を見ながらコミュニケーション
- 外出・帰宅を確認/遠方から来客対応する
- リモコンが苦手になっても「声」で家電や照明操作
<モノからチェック>
- まずは手軽&安価にネット環境を作る
- 見守りの「目」になるネットワークカメラ
- 家電遠隔・自動操作するスマートリモコン
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- 転倒や異常事態を検知するためのセンサー
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実践編
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