
ホームセキュリティの高齢者見守りシステムを導入

導入したのは、ALSOKこと綜合警備保障の「ライフリズムプラン」。緊急ボタンと相談ボタンがついたコントローラーと、首下げ式の非常ペンダント。それにトイレの扉など生活動線に開閉センサーを設置し、24時間開閉が検知されない場合には、「異常事態」と認知され、警備員が駆け付けるというものです。
といっても、ALSOKと個別に契約したのではなく、これは実家のある香取市の高齢者福祉サービスのひとつです。

全員が65歳以上の高齢者世帯又は身体障害者のみの世帯を対象に、24時間、緊急事態発生時に速やかに対応するための通報装置を設置します。(市民税課税世帯には、自己負担金あり)
●香取市「高齢者福祉サービス」
7月に申請したところ、8月に設置決定通知書が届き、ALSOKのスタッフの方々が来訪し、1回目は家の中の間取りを書き留めたり、生活している場所や状況などをヒアリング、2回目にコントローラーや開閉センサーを設置してくれました。

コントローラーは、電話回線で接続する関係もあり、リビングの電話機の横に置いてもらいました。

緊急事態、たとえば突如激しい頭痛に襲われ電話もできないとか、二階で誰かが侵入してきたといった時には「緊急」ボタンを押せば、ALSOKガードセンターに通報がいき、スタッフと会話ができます。仮に会話ができない状態でも、警備員が駆け付けてくれます。
「相談」は、緊急性はない相談事です。体調のこと、それ以外のたとえば介護サービスなどの相談にも応じてくれるとのこと。
また「外出」とあるのは、泊りがけの旅行や入院などで24時間以上留守する場合に押すとのこと。そうすればその間開閉センサーが開閉検知しなくても、ALSOKガードセンターへの通報はいかなくなります。

首下げ式の非常ペンダントは、正直思っていたよりずっと大きかったです。本当であれば、廊下で急に脳梗塞など起こして倒れた時に押せるよう、家の中にいる時には常に携帯していてほしいのですが、このサイズだとちょっと邪魔かも。
オレンジ色のボタンを押せば、コントローラーの「緊急」ボタンを押したのと同じ展開になります。

ちなみに、開閉センサーは冷蔵庫上部に取り付けてもらいました。元々はトイレ設置予定でしたが、母はひとり暮らしになってからトイレのドアは開けっ放しです。人感センサーや動体検知であればいいのですが、開閉センサーだと、ぴたっと閉まる時がないとちゃんと反応してくれません。
そんなわけで急遽、冷蔵庫に変えてもらいました。グレーの2つが開閉センサーで、その脇のもう少し大きなクリーム色のボックスの中には、おそらくバッテリーもしくは電池と、コントローラーとの無線通信装置が組み込まれているのだろうと思います。
追記:ただこの後、「冷蔵庫を24時間以上開けず」ということが多発し(食事は私がまとめて作って冷凍しているので、そっちしか開けなくなった)、結局トイレ扉に付け替えました

非常にありがたいのが、駆け付けてくれる警備員が待機している場所が、実家から車で5分程のところであることです。
都市部と違い、田舎は大手ホームセキュリティ会社であっても市内に支所やサービスセンターがあるとは限りません。以前、別の大手ホームセキュリティ会社に問い合わせをしたのですが「車で30分以内のところに拠点がなく、いざという時に駆け付けられない」という理由で断られました。
ALSOKの場合、香取市と高齢者福祉サービスを提供する契約を締結している関係で、警備員の待機拠点を市内にいくつか設置しているのかもしれません。

安否確認という点では、私の実家は人感センサーもネットワークカメラもあちこちに設置してあり、何か異常事態があれば私が先に気付きますし、カメラで状況の把握もできます。
ただ問題は、「母が廊下で倒れて動けなくなっている」とわかったところで、私自身がすぐに駆け付けられないことです。
今までは、ヘルパーサービスを頼んでいる会社の見守りサービスを緊急でお願いし、駆け付けてもらっていたのですが、母の要望でヘルパー派遣自体を中止してしまったため、7月に依頼をした際「ヘルパーなしでこれだけ使われても・・・」と言われてしまいました。そりゃそうです、私が甘えすぎでした。
それで、車で動ける隣の市に住んでいる母の知人を頼ったりし、また本当に緊急の時には、スマートロックで遠隔解錠し、近所の人にお願いをするしかないと思っているのですが、あまり頻繁に手間をかけるわけにはいかないですし、深夜など連絡がつかない時だってあります。
そんな時、ALSOKの警備員に来てもらい、必要となれば救急車手配などもしてもらえるという体制は非常に心強いものです。
ちなみに市の公式サイトには「市民税課税世帯には、自己負担金あり」と書かれており、聞いたところ月額3000円前後がかかるとのことでしたが、収入がない母の一人世帯なので負担額はゼロ円でした。
本当にありがたいことです。
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