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アレクサに「声がけ(リマインド)」役をお願いする~定型アクションの設定

認知症の初期によく現れるという「日時見当識障害」。日付や曜日や、時に時間や季節などがわからなくなったり、勘違いしてしまったり。家族ももどかしい思いをしますが、やはり一番辛いのは本人でしょう。

私の母も「もう嫌になっちゃう、情けない!」と繰り返していました。物覚えが悪いわけでもなく、病気の症状で本人にはどうしようもないことなのだから、自虐的になる必要も情けないと落ち込む必要もないのですが、本人の身になったらそうですよね。私も同じ状況なら情けなさで一杯になるかもしれません。

ただそのもどかしさや辛さを緩和する方法はあります。

毎朝起きてきた時に、今日の日付や曜日、その時の時間などを勝手に教える仕組みがあればいいんです。そして曜日勘違いしちゃっていても、デイサービスや介護ヘルパーが来る曜日であることなども一緒に教えるシステムにすればいいんです。

えっ、一回言われただけじゃすぐ忘れちゃう?
それなら、一時間ごとに同じことを繰り返すようにすればいいんです。おそらく忘れちゃっているのであれば、「何度もうざい」とは思われずに済むはずです。

アレクサの「定型アクション」機能で声がけ(リマインド)

それを実現してくれるのが、AmazonのAIアシスタント「アレクサ」やGoogleの「Googleアシスタント」が内蔵されたスマートスピーカーやスマートディスプレイです。

これはAmazonのスマートディスプレイ「Echo Dot」です。大きさは手のひらに乗るくらいの小さなもので、机の上やベッドの枕元などどこに置いても邪魔にならないサイズです。

決まったタイミングで、日時やスケジュール、その他さまざまな声がけをしてもらうために使う機能は「定型アクション」です。これはスマホのアレクサ公式アプリを使います。

アレクサ「定型アクション」の設定方法

アプリのOSやバージョンによって画面は多少変わると思いますが、下部メニューの「その他」をタップすると「定型アクション」が見つかるはずです(他のページからもいけます)。

新規に定型アクションを作る画面です。

こうした機能の設定は

1.条件(トリガー)
2.アクション

の組み合わせです。「(条件)毎朝7時になったら(アクション)目覚まし時計が鳴る」のようなものです。条件は時間以外にもいろいろ設定できますし、アクションも音を鳴らすだけでなく何かを通知させたり、連携している別の製品を動かすという使い方もできます。

まずは簡単なものからやってみましょう。

もし実家の親が「ゴミ出しの日をすぐ忘れてしまって困っている」ということなら、こんな設定をしてあげたらどうでしょうか。

ゴミ出しリマインドです。火曜日と金曜日、朝8時頃までにゴミ出しが必要なら、こんな設定がいいかもしれません。一人暮らしならゴミ箱の数も少ないので、10分あればまとめて収集所まで捨てにいけるかなと思います。歩行困難などでもう少し時間がかかるなら、20分前のリマインドでもいいでしょう。

あまり早すぎると「後でやろう」と思って忘れてしまうこともあるので、何分前にセットするかが意外と重要です。場合によっては20分前と10分前の2回リマインドしてもらうようにするのもありです。

同様に、食後の薬の声がけなども設置しておくと思いだすきっかけになるはずです。

「条件」は曜日・時間以外にも設定できる

条件として設定できるのは、日時だけではありません。

例えば上の画面のひとつめが「音声」になっています。これは「アレクサ、○○○○」と話しかけたら、それがトリガーになって、あらかじめ設定しておいたアクションが行われるというものです。

例えば「おはよう」をトリガーにすることもできます。
ベッドで、枕元に置いたEcho Dotに向かって「アレクサ、おはよう」と言ったら、今日の日付や曜日、天気予報、ニュース、スケジュールを読み上げるといったものです。これは元々セットされていますが、この定型アクションで設定すれば、よりニーズにあったものに作り替えることができます。

これは条件をAmazonのスマートディスプレイ「Echo Show 10」のカメラで人が検知された時でかつ時間を朝5時から9時の間としています。

こうすると、朝起きてリビングにやってきて「Echo Show 10」の前に姿を現すと、それをトリガーにアレクサが勝手にしゃべり始め、今日が何月何日何曜日でどんな予定があるかを教えてくれるというものです。

といっても、その後キッチンで朝食の準備をしてまた戻ったら同じ話をするのではちょっとしつこいです。そのため条件には「実行後に4時間休止」という設定も加えています。これなら5時から9時の間の最初の一回だけしかこのアクションは実行されません。


+ + +


スマートスピーカーやスマートディスプレイを親にプレゼントして「いろいろな使い方ができるよ」といっても、それだけじゃなかなか使えないものです。私もスマートスピーカーを買ったものの、長い間、天気予報を聞くのとSpotifyで音楽を聴くくらいでした。

親が何かアクションをしなくても、勝手に必要だろう情報を読み上げてくれたりする設定をしてみることをおススメします。

私の母は、認知症の初期症状で苦しんでいましたが、Googleアシスタントやアレクサの導入によって、毎朝「今日は何日で何曜日なんだろう」と無駄に不安な思いをすることがなくなり、また日中も何度も日付やスケジュールなどを質問していました。

家族に質問すると、「また忘れちゃったの?」「さっきも言ったでしょ」など言われて傷つくこともあると思いますが、AIアシスタントなら何十回聞いたって気持ちよく楽し気に答えてくれます。

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