格安SIMで手軽にインターネット環境~IO-DATAのSIMフリーWI-Fiルーター
「実家にインターネット環境がないけど見守りテック導入したい」
という場合、どうしたら手軽かつ安価にそれを実現できるかはこちらの記事にまとめました。私の実家では、私が格安SIMの「IIJ-mio」を使っていたので、SIMカードの追加サービスを使って、SIMフリーWi-Fiルーターでインターネット環境を構築していました。
SIMフリーWi-Fiルーターって何?
家にインターネット環境を作りたい!という時、今なら「フレッツ光」「ソフトバンク光」といった光回線や、Wi-MAXなどの導入を検討する人が多いでしょう。ただそれだと月額4~6,000円がかかってしまい、インターネットをそれほど使うわけではない実家ではもったいないと躊躇する方もいるかもしれません。
そこでおススメなのが・・・
「格安SIM+SIMフリーWi-Fiルーター」
の組み合わせです。若い人中心に、自宅インターネット環境はこれという人も増えているようです。
例えば今回紹介するIO-DATAのSIMフリーWI-Fiルーター「WN-CS300FR」なら、Amazonで7,000円台。メルカリでは中古が4,000円台から売られていることもあります。
格安SIMサービスはいろいろな会社が提供していますが、例えばソニーグループのNUROモバイル。20GBのNEOプランの月額基本料金は2,699円です。使い方次第ではありますが、基本的に見守り目的のスマートホーム運用であれば、月20GBを使い尽くすことはないと思います。もっとライトなプラン(10GBで1,320円~)をまずは試してみて、足りなそうならグレードアップするでもいいかもしれません。ネットワークカメラやビデオ通話での動画をのぞけば、データ容量はあまり使わないからです。
デメリットは通信速度が光通信に比べると遅くなることですが、これもスマートホーム製品運用程度であれば、「反応がちょっと遅いかな」くらいで、それほど不自由には感じないかなと思います(多少じれったくても慣れるかなと)。
どんな製品があるの?
SIMフリーWi-Fiルーターとは、ドコモやauなどキャリアの縛りなくSIMカードを挿入して使えるWi-Fiルーターです。SIMカードをスマホに入れて使うのではなく、パソコンやゲーム機、今回のようにスマートホーム製品のためのインターネット用に使いたい場合に必要な製品です。
ホームルーター(固定の据え置き用)とコンパクトサイズのモバイルルーター(持ち歩き用)があり、家の中で使うならホームルーターのほうが安定しているし、離れた部屋でも電波が弱くならずに済むと思います。モバイルWi-Fiルーターを使っていたこともありますが、常時使い続けていると途中で接続が切れてしまうこともあり、そのたび母に再起動をしてもらうのが不便で使うのをやめました。
ひとつ目はこれです。1年程使いましたが、特に問題もなく安定して使えています。対応キャリアは、NTTドコモ、KDDI、ソフトバンク、楽天モバイル。私が使っているIIJ-mioはドコモ回線のSIMなので対応しています。有線LAN接続もできます。
NECプラットフォームズ「Aterm PA-HT100LN-SW」
これも使っている人が多いようです。接続できる台数は10台までなので、そこだけ注意が必要です。
IO-DATAのSIMフリーWi-Fiルーター「WN-CS300FR」
製品は、このくらいのサイズの平べったい形状で、重さは約210g。思っていたよりコンパクトで軽かったです。使い方は簡単で、底面のフタをあけてSIMカードを差し込み、電源につなぐだけ。
これが底面のSIMカード挿入箇所です。SIMカードには何種類かのサイズがあり、このルーターは「microSIM」だったのですが、うっかり間違えてIIJ-mioから「nanoSIM」を取り寄せてしまいました。なので以前入手した、SIMカードサイズを変更するアダプタを使ってサイズを調整しました。
小さいものをアダプタで大きくすることはできても、逆はダメなので、ちゃんとチェックしておきましょう。
背面はこんな感じで、有線LANもひとつ利用できます。スマートホーム製品は基本Wi-Fi接続ですが、時に有線LAN接続が必要な場合もあります。
私の実家の場合、ネットワークカメラのArlo社製品のうち、初期に入手したArlo 2が、「ハブ」を有線LANでインターネット接続し、その「ハブ」と各ネットワークカメラの間が無線方式でした。
SIMカードを入れ、電源につないで起動すれば、後はスマホアプリからでもWi-Fiを確認することができます。接続に必要なパスワードは底面のシールに書かれていますし、ルーターの設定画面に接続すればそのパスワードを変更することもできます。
利用する際のポイント
まずは「置き場所」です。
地域によっては、通信環境があまりよくないということもあり、その場合、家の中のどの場所に置くかで回線速度も変わってきます。もうひとつは、Wi-Fi接続するスマートホーム製品との位置関係です。Wi-Fi電波は、距離と間の障害物によって変わります。リビングと寝室に製品を設置するなら、どちらからも遠すぎない場所で、かつ、間に電子レンジや冷蔵庫など、障害になる可能性のあるものがない場所を選びましょう。
それほど通信環境が良くない家の場合、どうしてもルーター置き場から離れがちな「玄関」のWi-Fi電波が弱くなってしまう可能性があります。実際にスマートドアベルをつけてみて、LIVE映像がスムーズに見れないなどあったら、「Wi-Fi中継器」を使うのも一つの方法です。
次に「トラブルがあった時」の対処方法です。実家スマートホーム化の大きな課題のひとつに「インターネット接続が切れてしまう」といったことがあります。これも原因によって対処方法はいろいろなのですが、
「とりあえずルーターを一度再起動してみる」
ことで、解決できちゃうことが、自分の経験値でいうと9割くらいです。ただ親しかいない実家だと、この再起動を誰がどうやってやるのか・・・が課題になります。
1.別途スマートプラグを用意して、ルーターと壁コンセントの間に挿入し、いざという時にはそれを親スマホ経由で遠隔コントロールする
2.壁コンセントを親に抜き差ししてもらってルーターを再起動する
この2つの方法が考えられます。1もありなのですが(未検証)、簡単なのは2です。ルーターには再起動するボタンがついているものもありますが、知らない機器を触ることに不安を感じる親もいると思うので、電源の抜き差しをお願いするほうが楽で確実でしょう。
そのための準備がこれです。
親が安全に抜き差しできるわかりやすい場所の壁コンセントの一番上に、ルーターの電源を差します。そしてそこに「インターネット」など書いて貼っておきます。
さらにすぐ横に、電話した時にやってほしいことを書いておくのです。「抜いて5数えてからまた差す」とかでいいと思います。
いざという時には電話して、「お母さんにしかできない大事なことがあってお願いしたい」と言えば、きっとやってくれると思います。
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入門編
初級編
<目的からチェック>
- 急な発病・転倒など緊急事態を早期発見
- スケジュール管理・毎日の日課リマインド
- 熱中症を防ぐ/家電製品の消し忘れチェック
- いつでも顔を見ながらコミュニケーション
- 外出・帰宅を確認/遠方から来客対応する
- リモコンが苦手になっても「声」で家電や照明操作
<モノからチェック>
- まずは手軽&安価にネット環境を作る
- 見守りの「目」になるネットワークカメラ
- 家電遠隔・自動操作するスマートリモコン
- 高齢者アシスタントはスマートディスプレイ
- 転倒や異常事態を検知するためのセンサー
- スマートドアベルで遠く離れた場所で来客応対
実践編
- 「お薬は飲みましたか?」とスマートスピーカーがリマインド
- 親にスマートスピーカーをスムーズに使ってもらう工夫
- IFTTTを使ってスマートホーム製品からLINE通知させる
- スイッチのみの昔ながらの天井照明をスマート化する
- 実家インターネット環境を「格安SIM+SIMフリーWi-Fiルーター」で構築
- アースノーマット+スマートプラグで“蚊取線香レス”環境
製品レビュー
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