最新の「防犯カメラ」は配線要らずで設置も簡単!Ringスポットライトカムプラス
押し込み強盗のニュースが頻繁に流れる今日この頃。それも特殊詐欺グループが凶悪化して、同じ名簿を使って次のターゲットを物色しているなんて物騒な話も。
「防犯カメラをつけようか」
高齢者がターゲットになっているという話もあり、親子で防犯カメラ設置を真剣に相談中という話も耳にします。「防犯カメラ設置ってどこに頼んだらいいんだろう?」と悩んでいる人もいましたが、実は今、防犯カメラってすごく手軽に取り付け可能なんです。
例えばAmazonのグループ会社「Ring」の屋外用防犯カメラ「Ring スポットライトカムプラス」。今月発売開始になったばかりの製品ですが、バッテリーだけで数か月稼働し、別売りのソーラーパネルも設置すればバッテリー交換の必要もなくなります。
そしてWi-Fiでインターネットに接続するので配線工事も不要で、素人でも簡単に設置できます。
なにか動体検知すれば自動的に録画が始まりますし、録画映像やライブ映像はスマホアプリでいつでもすぐ確認できます。侵入者があった時にスマホ通知する設定もできますし、夜間に侵入者を検知したら、強力なライトやサイレンを鳴らすことで威嚇することもできます。
「防犯カメラが屋外に設置されている」
というだけでも、犯罪者に対して抑止効果がありますし、怪しい人が家の周りをうろうろしていればそれも検知できますので、狙われやすい高齢者住宅の「守り」としてまず導入すべきものかなと思います。
今回、レビュー用として「Ringスポットライトカムプラス」本体と専用ソーラーパネル(別売り)、専用電源アダプター(別売り)をお借りいたしましたので、使い勝手などご紹介します。
まずはこちらが、Ringスポットライトカムプラス本体のセット内容です。
Ringは、数年前にAmazonが買収したアメリカのホームセキュリティカメラ専門メーカーです。昨年からスマートドアベルやネットワークカメラを日本市場でも販売開始し、特にドアベルが人気です。
大きさはこのくらいで、76.4mm x 80.5mm x 126.2mm。同社のネットワークカメラよりずっと大きいです。これは中にバッテリー最大2個を入れられるようになっていることと、カメラ両側にライトがついているためのようです。
また屋外の防犯カメラは、設置による抑止効果も期待できるものなので、むしろやや大きめで目立つくらいのほうがいいと思います。
本体裏面のボール状のものを台座(取付ブラケット)に差し込み、ネジで締め付けます。台座は2つのパーツにわかれており、グレー色のパーツを一度外してネジで壁面に固定した後、そこに本体と白い台座を合体させたものを差し込みます。
本体下部をひねると、カパッと開いて中のバッテリーを取り出せます。バッテリーは最大2個まで挿入できます(1個だけでも稼働する)。Ringの他製品(ドアベルやネットワークカメラ)とも共通のバッテリーなので、予備を1個だけ買っておけば、どの製品もバッテリーが少なくなった時、すぐフル充電のものと交換し、間を開けることなく継続利用できます。
充電器が不要で、バッテリーに直接USBケーブルを差して充電できるのもうれしいところ。
ちなみに現在私の実家では、バッテリー1個だけ挿して使っていますが、スマホアプリでバッテリー残量をチェックしたところ、13日間の利用で、バッテリーは100%→87%に。動体検知があまりない場所に取り付けているためもありますが、このままだと3か月くらいは使えそうです。
建物の外壁にコンセントがあり、常時給電して使いたいということでしたら、別売りの「専用電源アダプター」が必要になります。屋内・屋外兼用で、屋外で使う場合には上の写真の2本のケーブルを接続します。
本体だけだと24,980円のところ、電源アダプターもセットだと27,720円です。
常時給電で使う場合には、カメラ両脇のライトを指定した時間帯に継続して点灯させることもでき、玄関先の照明器具としても使うことができます。
夜間に玄関前を明るくしておくということも、防犯につながります。
屋外にコンセントがない場合、ソーラーパネルを使って充電することもできます。1日あたり2~3時間以上の直射日光があれば、最適なパフォーマンスを発揮するとのこと。
もちろんソーラーパネルだけでなく、大容量のバッテリーがありますので、数日間曇り空が続いてしまっても問題はないでしょう。
カメラ本体とソーラーパネルを接続してみました。カメラ側はUSB Type-Cです。ケーブルの長さは2mありますので、玄関前が日当たり悪い場合には、少し離れたところに取り付けることができます。
私の実家だったら、玄関の軒下でしょうか。その場合、ソーラーパネルは玄関向かって右側の外壁のどこかに設置するか、玄関前の軒の左端かなと思います。
今回はまだお試しなので、ここには設置せず、二階のベランダに取り付けてみることにしました。
こんな感じです。仮なので、グレーの台座をベランダの柵に針金で固定しています。
さあ、これでどんな映像を見ることができるでしょうか。
とその前に、アプリの設定です。
Ringは、初期設定から運用までをすべてスマホで行います。
アプリはRingのドアベルやネットワークカメラとも共通です。
アプリをインストールしたら、指示に従ってデバイス(製品)のセットアップを進めていきます。取扱説明書はアプリインストールのためのものしかありませんが、アプリが写真や図もつけて丁寧にガイドしてくれるので問題ありません。
「モーション設定」「プライバシーマスクと音声の設定」なども一緒に行いますが、どれも後から変更できるので、とりあえずはデフォルトのままで問題ありません。
設定が完了しました。他のRingのネットワークカメラを使っている場合には、ここに一覧で並び、見たい場所を選んでタップするだけでカメラを切り替えられるようになります。「玄関」はスマートドアベル、右上の「庭」はガレージに設置していたネットワークカメラ(名前を変えそびれていました)、そして下の「庭」が今回ベランダにテスト設置したものです。
まずは部屋の中でテストしてみました。ライブ映像ですが、非常に広角なことがわかるでしょう。
画面の下にマイクとスピーカーのアイコンがついています。ネットワークカメラ同様、この防犯カメラにもマイク&スピーカーがついていますので、これを通してスマホとカメラの前にいる人で会話をすることができます。
玄関先に取り付けておけば、スマートドアベルなしでも遠隔での来客対応が可能になります。
また照明とサイレンもここでONにすることができます。サイレンはかなり大音量なのでびっくりします。
スマホを横長の向きにすると、映像も全画面になります。ライブ映像は1080p HDと解像度も高く、詳細を見たい場合には拡大することもできます。
こちらが設定画面です。デバイススケジュールは、例えば「毎日日没時間~0時まで照明をつける」など設定することができます。モーション検知も、指定した曜日や時間帯にはオフにする設定ができます。
「モード設定」は、アプリのホーム画面で「在宅」「不在」「解除」の3モードの選択時に、各カメラをどう動作させるかを設定するというものです。
例えば「在宅モード」の時には、家の中のモーション検知・ライブ映像は無効にして、玄関と庭は有効にするといった設定でもいいでしょう。不在の時には家の中のモーション検知も有効にするなどです。
これはモーション設定の検知ゾーンの設定画面です。
例えば玄関前にこのカメラを設置する場合、カメラが映し出す範囲内に家の前の公道も入ってしまっているということもあるでしょう。家の前の公道を通行人や車が通るたびに通知が届いてしまうのでは意味がありません。
その場合には、自分の家の敷地、つまり門から玄関までの間に誰かが現れたらモーション検知で通知をするという設定にする必要があります。そのためのゾーンを指定することができるのです。
他に、隣の家の玄関先などを黒塗りにする「プライバシーマスク」も設定できます。
こちらはベランダからのライブ映像です。実際にはあまり意味ない設置ですが、庭と畑全体が映し出されるので、もし畑から何かが盗まれてしまうなんてことがあれば、これで監視をすることもできます。
もちろん、スマートディスプレイ「Echo Show」とも連携させて使うことができます。「アレクサ、駐車場を見せて」「アレクサ、庭を見せて」と言えば、画面にそのライブ映像が映し出されます。
ガレージから、車やバイクが盗まれる事件も起きています。
ガレージ内にこのカメラをセットし、ガレージ外壁にソーラーパネルをつけて給電しておけば、夜間に誰かが忍び込んだ時にすぐスマホに通知が来ますし、夜間なら照明とサイレンを自動ONにする設定にしてもいいでしょう。
家族が車で帰宅した時にも、リビングやキッチンのEcho Showやスマホアプリに通知が届くのですぐ気付くことができます。
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2万円台で、簡単に設置できてソーラーパネルによる給電も可能な防犯カメラが簡単に設置できます。そしてスマホアプリで運用できるので、離れて暮らす実家の防犯にもなります。
「最近、物騒な事件が多いから夜が不安で・・・」
次に帰省した際に、こんな防犯カメラをプレゼントしたら喜ばれるかもしれません。
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入門編
初級編
<目的からチェック>
- 急な発病・転倒など緊急事態を早期発見
- スケジュール管理・毎日の日課リマインド
- 熱中症を防ぐ/家電製品の消し忘れチェック
- いつでも顔を見ながらコミュニケーション
- 外出・帰宅を確認/遠方から来客対応する
- リモコンが苦手になっても「声」で家電や照明操作
<モノからチェック>
- まずは手軽&安価にネット環境を作る
- 見守りの「目」になるネットワークカメラ
- 家電遠隔・自動操作するスマートリモコン
- 高齢者アシスタントはスマートディスプレイ
- 転倒や異常事態を検知するためのセンサー
- スマートドアベルで遠く離れた場所で来客応対
実践編
- 「お薬は飲みましたか?」とスマートスピーカーがリマインド
- 親にスマートスピーカーをスムーズに使ってもらう工夫
- IFTTTを使ってスマートホーム製品からLINE通知させる
- スイッチのみの昔ながらの天井照明をスマート化する
- 実家インターネット環境を「格安SIM+SIMフリーWi-Fiルーター」で構築
- アースノーマット+スマートプラグで“蚊取線香レス”環境
製品レビュー
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