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温湿度計も搭載、パワーアップしたスマートリモコン「SwitchBotハブ2」

これを待っていた!という方も多いかもしれません。高齢の親の見守りにも使えるスマートホーム製品を多数販売するSwitchbot社から、新しいスマートリモコンが誕生しました。

●次世代スマートリモコン「SwitchBotハブ2」(SwitchBot公式サイト)

私の実家でも、リビングと母の寝室に「SwitchBotハブミニ」を1台ずつ導入し、私も母もとっても重宝していますが、その最新版かつ上位版です。

既にいくつかのメディアでニュースとなっているので、スペックや変更点などの詳細はこちらをご覧ください。私もレビュー用に事前に1台提供してもらい使っていますので、「高齢の親の見守り」という観点から使用レポートをまとめたいと思います。

●スイッチボット「ハブ2」は物理リモコンとも仲良くできそう | ギズモード・ジャパン

●SB C&S、「Matter」対応のスマートリモコン「SwitchBot ハブ2」 – ケータイ Watch

●SwitchBotハブ2国内発表。Matter対応に温湿度計搭載。赤外線機能も強化 | TechnoEdge

スマートリモコンとは?

既にSwitchBotハブミニや、他社製のスマートリモコンを使ったことがある方は、前半部分はすべて飛ばして「進化したハブ2」のところまでお進みください。

スマートリモコンとは、部屋に一台導入するだけで、エアコンやテレビ、照明器具、AV製品など複数の製品をまとめてインターネット経由で操作できるようにしてくれる画期的なアイテムです。スマートスピーカーと連携させれば、「アレクサ、エアコンをつけて」など声だけで操作することもできます。

といっても、複雑な設定は全く必要ありません。

その秘密は「赤外線」。エアコンやテレビなどと対になっているリモコンを登録することで、リモコンの代りに赤外線信号を発信し、それによって各製品を操作するのです。

例えばスマホアプリで「エアコンをON」という指示をだします。するとそれがインターネット経由で、自宅のWi-Fiに接続されたスマートリモコンに届きます。その指示を受けたスマートリモコンが、赤外線信号をエアコンに対して発信し、エアコンが稼働開始するという仕組みです。

もちろん元々あったリモコンもそのまま使うことができます。

ちなみに、これが「SwitchBotハブ2」本体です。

手のひらにすっぽり収まるミニサイズ。電源に接続すると温度・湿度が浮かび上がりますが、ボタンなどは特についていません。設定などはすべてスマホアプリで行います。

使い方は簡単!スマホアプリで製品登録&初期設定

使い方はとっても簡単です。

まず、スマホに専用アプリ「SwitchBot」をインストールします。そして画面右上の「+」アイコンをタップして、デバイス(製品)の新規追加を行います。

SwitchBotハブ2をUSBケーブルで電源に接続すれば、Bluetoothで自動的に見つけてくれるはずです。画面上に登場した「ハブ2」をタップしたら、あとは画面の指示に従って登録作業を進めてください。

途中でWi-Fi情報も聞かれ、パスワードも必要となります。

エアコンやテレビなどのリモコンを登録して遠隔操作

続いて、操作したい家電製品のリモコンの登録です。

「SwitchBotハブ2」が、エアコンやテレビのリモコンと同じ赤外線信号を発信できるようにしてあげるのです。これも難しい作業は全く必要ありません。

SwitchBotアプリを開き、「ハブ2」を選択します(もし名前を変えていたのならそれを)。そして「+リモコンを追加」をタップします。

製品のカテゴリ一覧がでてきますので、まずは最初に登録したい製品のカテゴリを選んでください。そして「スマートラーニング」に入ります。これはとっても簡単な方法で、登録したい製品のリモコンのボタンをどれか押すと、SwitchBotハブ2がそのリモコンが発信した赤外線信号を感知して「おそらくこの製品のリモコンだろう」という候補をだしてきます。

それを一個ずつテストして、エアコンやテレビなど対象製品をちゃんと操作できるものを見つけて確定するという方法です。

好きな名前(この場合は「リビングエアコン」)をつけて、リモコン登録を終了します。次からは、画面上のバーチャルなリモコンボタンを押すことで、実家リビングのエアコンを稼働させたり停めたりすることができます。

実家から離れた場所でも、インターネット経由で操作が可能になるので、例えば暑さをあまり感知しなくなってしまった高齢の親の熱中症防止アイテムとしても重宝します。

スマートラーニングでは、合致するリモコンを見つけられない場合もあります。そんな時には、手動で登録することもできます。アプリ上のバーチャルなリモコンのボタンを1個ずつ選択し、実際の既存リモコンの同じボタンを押して割当てていく作業です。

少々手間はかかりますが、初回だけなので頑張りましょう。

Echo製品やGoogle Nest製品と連携すれば「声」だけで操作可能

スマートリモコンを実家に設置するなら、ぜひ一緒に導入して連携させてほしいのが、「スマートスピーカー」です。ディスプレイ付きのものは「スマートディスプレイ」と呼ぶこともあります。

ご存じの方も多いかもしれませんが、スマートスピーカーは「OK Google、今日の天気は?」「アレクサ、今週の予定を教えて」など声で質問や指示をすると、その内容を理解して声で答えを返してくれたり、指示通りのアクション(買い物リストに何かを登録するなど)をしてくれるというものです。

上の写真では、SwitchBotハブ2の右側にある円筒状のものが、AmazonのAIアシスタント「Alexa(アレクサ)」を搭載した「Echo Dot」、左側のディスプレイが「Google アシスタント」を使える「Google Nest Hub」です。

設定などの詳細は省略しますが、SwitchBotアプリの「ハブ2」設定の「クラウドサービス」でGoogleアシスタントやAmazon Alexaと連携させれば、その後は

「OK Google、テレビを付けて」
「アレクサ、エアコンを消して」

など、リモコンやスマホアプリを使わなくても、テレビやエアコンのON/OFFといった操作が可能になります。

私の母は、元々スマホを愛用しておりLINEも使いこなしていたほどなのですが、ここ1年程はかかってきた電話の「応答」も難しくなってしまっていました。テレビやエアコンのリモコン操作もかなり苦手になってしまったようです。軽度の認知症で、ボタンがたくさんあると何を押せばいいのかすぐに判別できなくなっていたのです。

それでも「アレクサ、エアコンをつけて」など声であれば問題なく指示することができます。認知症でリモコン操作が困難になる人はかなり多いようなので、このスマートリモコン+スマートスピーカーで音声操作ができるようになれば、そんな高齢者にとってストレスが大幅に減ります。

リモコン操作に嫌気がさし、テレビもつけずエアコンも稼働させず・・・なんてことも防げます。

<進化したハブ2>温湿度計&照度計を内蔵

ここからは、今回新発売となった「SwitchBotハブ2」に新たに搭載された機能や、進化した性能について簡単に紹介をしたいと思います。詳細は公式サイトをご覧ください。

●次世代スマートリモコン「SwitchBotハブ2」(SwitchBot公式サイト)

まず最初に、温度計・湿度計・照度計が内蔵されました。電源を入れると、前面に湿度と温度がふわっと浮かび上がります。

従来のSwitchBotハブミニにはこれらの機能はなく、温湿度計は別途購入し連携させていました。

これですね。

私の実家でも、リビングと寝室に「スマートリモコン」「温湿度計」「スマートスピーカー」の3点セットをそれぞれ設置していました。これからは「SwitchBotハブ2」があれば温湿度計は不要です。

ちなみに「内蔵」と書きましたが、実際には温湿度計はケーブルの途中についています。本体の温度の影響を受けないためだそうです。なので設置する時には、このケーブルの途中のふくらみ部分が、他の熱を帯びた製品の近くなどにこないよう気を付ける必要があります。

ちなみに現時点(2023年3月26日)で、各製品のAmazonでの価格はこんな感じです。

【新】ハブ28,980円
ハブミニ5,480円
温湿度計・大2,780円
温湿度計・小1,980円

従来の「SwitchBotハブミニ」と「温湿度計・小」を買うと、合計7,460円で、ハブ2より安くなります。親に室温を意識してもらうのであれば、テーブルの目立つ場所に温湿度計を置いておくほうがよく、その場合には、電池で長期間稼働する「温湿度計・大/小」のほうがケーブルレスで安全です。

今後、「SwitchBotハブミニ」がセール価格で大幅ディスカウントされたり、買い換え用途の人がメルカリに出品してくることも予想されるので、親の見守り用途だけであれば、リーズナブルに入手できる従来の製品でも十分だと個人的には思います。

<進化したハブ2>タッチ式のON/OFFボタンで一括操作も

室温の下には、二つの丸があり、よく見ると右側は「on」と、左側は「off」と書かれています。これも今回の「SwitchBotハブ2」で新しく追加された機能です。

この「タッチボタン」は、タッチで操作ができます。

何も設定していない状態だと、「off」をタッチするとバックライトが消え、「on」でつくのですが、ここに自由に「手動シーン」を割当てることができるのです。

例えば、

・エアコンを停める
・空気清浄機を停める
・天井照明を消す

という3つのアクションをセットにした「シーン」を作り、「off」ボタンに割当てれば、タッチするだけでエアコンと空気清浄機を停止し、天井照明を消してくれます。外出の時などに便利ですね。

スマートスピーカーと連携させているなら、「アレクサ、全部消して」などと言ってまとめて消すことも可能ですが、声を出さなくても同じ操作ができます。

<進化したハブ2>赤外線がパワーアップ

他にも進化した点があります。

ひとつは赤外線のパワー。送信範囲はハブミニの2倍となり、最大送信距離は30mとのことです。またメインの赤外線LEDに加え、補助用赤外線LEDを6個搭載。部屋の中のいろいろな場所にある家電製品や照明を、一か所から操作できるようになります。

赤外線リモコンでは、製品の受信部に対して正面の位置からリモコン操作しないと、製品が反応してくれないということがよくあります。もちろん真正面である必要はありませんが、あまりに斜め位置からだとダメなことが多いですよね。ハブミニも、置き場所によっては反応してくれない製品があったりしましたが、その状況が変わるでしょう。また隣接する部屋で、今まではハブミニを2個設置しないとダメだったものが、1個のハブ2でカバーできる可能性もあります。

ただ赤外線の場合、受信部がどちらを向いているかが重要です。試しに実家リビングで、隣接するキッチンに置いたハブ2から操作できるか試してみたのですが、テレビもエアコンも、それだと受信部に対してハブ2の位置が真横にきてしまうためダメでした。

また新しいハブ2には、赤外線の受信用モジュールも2個搭載されています。これにより、既存のリモコンで操作した場合に、その情報がアプリ上にも反映され、既存リモコンとスマートリモコンの両方での操作が混在する場合でも、アプリ上でエアコンがついているかどうかを確認できるというものです。

これは4月のアップデート以降に実現するとのこと。

<進化したハブ2>スマートホームの新規格「Matter」対応

初めて聞くという方もいると思いますが、「Matter」とはスマートホームの新しい規格です。今まではメーカーによって規格が異なっており、AlexaやGoogleアシスタントのスマートスピーカーとは連携させられても、それ以外はダメというケースも多かったのです。

それが、Matter対応製品であれば、より多くの他社製品とも互換性が生まれます。

現段階ではMatter対応製品自体が非常に限られているのであまりメリットは感じられないかもしれませんが、SwitchBot製品なら、過去に購入した製品でもこの「SwitchBotハブ2」を介して使うことでMatter対応製品と連携させることができるようになります。

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高齢の親の熱中症を防ぎ、認知症にともなう様々な不便さ・ストレスを解消させることができるスマートリモコン。今回の「SwitchBotハブ2」なら室温管理もこれひとつでできるようになり、赤外線到達範囲も広がり、より便利に導入できるようになったと思います。

さまざまな家電製品がどこからでも操作できるようになれば、起床後や帰宅時も、エアコンがきくまで寒い/暑い部屋で耐える必要もなくなります。外出時の消す忘れもなくなりますし、スマートロックを導入すれば、「カギをなくしてさあ大変」なんてこともなくなります。

ぜひ試してみてください。

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